治代(以下H): このタイプのチョコレートケーキは、私の小さいときにはなかったお菓子。ここ10年くらい前から、けっこうブームになってきたかな。 |
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直子(以下N): 学校に入って初めて作ったものやね。でも、極端な失敗が少ないお菓子だし、おいしいチョコレートやココアパウダーを使えば、絶対おいしくなる。 |
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H: できれば、苦味のあるチョコがいいね。私はこのケーキを見ると、すぐフランス人の友だち思い出すなぁ。彼女よく家でチョコレートのケーキを作ってたけど 、今思えば、それが粉が少ないこのタイプのだったみたい。グラタン皿で焼いて、スプーンですくって食べる。 |
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N: しっとりとおいしそうやね。 |
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H: うん。だけど、一緒に 作ってたとき、道具についてた生地を取ろうとしたら、「ダメ、それ残しといて…」って。何かと思えば、横で妹がペロペロなめてた。 |
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亨子(以下K): 生のままで!?火が通ってないのに? |
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N: フランスじゃ、店では見ないお菓子だよね。 |
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H: うん。ガトー・ショコラ・マ・グランメール、日本でいえば…、おばあちゃんのおはぎみたいな感じの、家庭のお菓子。 |
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K: でもさ、焼き上がり見ても成功か失敗か、これでいいのかどうかわかりにくいお菓子だよね。ま、メレンゲさえ気をつければ、大体うまくいくけど。 |
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N: 混ぜすぎると泡がつぶれちゃうからね。それさえクリアすれば大丈夫。 |
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K: 後は焼き方かな?生地に色がついているので判断の仕方が難しいね。 |
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H: うん。焼きあがっても中はしっとりとした感じだから、スポンジ生地のように「弾力を、、、」と言う感じでもないもんね。確実なのは、竹串をさしてみる! |
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N: 柔らかい生地がついてこなければ、OK! |
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H: そう、とんでもない失敗はないから落ち込まずにすむね。 |
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K: 焼き上がった生地は、“落ち込んでいる”けどね。 |
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H・N: ウマい! |
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