万希子(以下M): 以前、「いちごジャム」として、ジャムはメニューに出してるけど、今回それとは別に「ジャム」というタイトルでやろうと思ったきっかけは? |
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直子(以下N): はじめは、基本的な「いちごジャム」くらいしか家庭では作らないと思ってたけど、意外と沢山のバリエーションで質問を頂いて、これはまとめてひとつのページを作るべきかなと思ったのがきっかけ。 |
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M: 今までは、敢えて簡単な内容のもののみを選んでたけど、これから少しずつ、バリエーションを増やしたり、難しいものを出していきたいと思ってたし、今回みたいなのはいいと思う。 |
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亨子(以下K): ジャムというと、ベリー類が作り易いというイメージがあって、ぶどうなんかはペクチン少なくて、作りにくいと思ってた。 |
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N: 私もそう思ってたこともあったけど、実はペクチンが多く含まれてて、ジャムにしやすいフルーツなんよね。ただ、皮や種を取ってしまうとダメ。そこにペクチンが含まれてるから、取り除いてしまうとトロみが出ない。 |
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M: 皮と種かぁ。でも、ぶどうはそのまま食べた方が美味しいし、ジャムにするなんて贅沢。 |
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N: そうやなぁ。日本のぶどうってキレイしね。ヨーロッパのって、見た目がそれほどキレイでないけど、安くてどっさり買える。 |
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M: あぁ、そうそう。虫がついてそうなくらい野生的。でも、美味しいよねー。 |
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K: え、私ヨーロッパでフルーツ食べて、あんまり美味しいと思ったことない。いつも今度こそは・・・と思って食べるけど、期待外れで・・・。そういう理由から、ジャムにしてるのかと思った。 |
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M: そういえば、ドイツのさくらんぼで生で食べて美味しいものと、火を通したりして手を加えないと美味しくならないのもがあった。一度、知らずに買って食べて、かなり不味かったのを覚えてる。 |
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K: そのまま食べるより、クラフティーみたいにお菓子の中に入れたり、ジャムにした方が美味しいものが多いのかも知れんよねー。 |
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M: あ、でも、フランスのスーパーの果物売り場で、プラムをつまみ食いしたら凄く美味しかったけど。 |
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N: つまみ食い? |
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M: うん。お客さんが棚の計り売りのフルーツを取って、お金も払ってないのに食べてんの。で、私も一緒に。(笑)勿論みんな、試食してから買うんやけど。 |
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K: そうそう。私もやったことある。おばあちゃんが「ハイ。食べてみる?」って、くれて。 |
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M: そのおばあちゃんって、スーパーの人? |
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K: ううん。スーパーのお客さん。(笑)「いいから」って、貰った。 |
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一同: (笑) |
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M: 日本って、フルーツは大抵美味しそうに見えるし、気楽につまみ食い出来る程、安くないもんなあ。 |
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N: きっと、そういう風に作ってるんやと思う。手間掛けて、美味しくキレイに。それで高級品になってて、そのまま食べて美味しいから、火を通して食べるなんて事が、少なくなるんじゃぁない? |
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M: そうかぁ。日本では高級品やから、あんまり食べへんっていうのもあるか。 ヨーロッパの人って、凄く沢山フルーツを食べるやん。家庭には必ずフルーツかごが置いてあるし。 |
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K・N: :フルーツかご? |
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M: うん。切らすことなく常にフルーツを入れてあるかご。そこのフルーツをデザート代わりに食べたり、お菓子に使ったり・・・。ジャムにすることもあると思う。 |
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N: 料理に砂糖を使わない分、フルーツやデザートで糖分を補ってて、朝に食べるジャムは、糖分は勿論、ビタミン補給という役割もしてる。ヨーロッパの文化で、糖分の摂取は料理以外からってなってるんよね。だからフルーツも沢山食べる。 |
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K: 文化の違う日本では、フルーツに対する扱いが違うよね。そのまま食べることの出来るフルーツを、お菓子に入れるというのは意外やし、ジャムにするのさえ、気合い入れんとあかん様なところがある。 |
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M: ジャムって、頭で考えるよりは結構手軽に出来るよね。 |
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K: 手軽に出来るけど、焦がしてしまったりするんよね。 |
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M: え?焦げる? |
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K: うん。マメに見てないと・・・。ま、鍋が薄いのもあるんやけど。 |
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M: やっぱり銅鍋がいいの? |
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N: 家庭やとホーローかな。 |
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K: ジャムによっても焦げやすいとかさはあるんかな。 |
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N: りんごは焦げやすいかな。実と水分が一緒になり易くて、マメに混ぜないと焦げやすいよ。 |
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M: コツは作り方をしっかり見て貰えればいいか。 |
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N: うん。しっかり見て下さい。 |
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