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「作るのが好き、たべるのは大好き、そしておしゃべりも大好き」という三人娘が、楽しくおしゃべりしながら、お菓子作りの秘訣を伝授。さても女三人寄ればかしましい?いえいえ、「菓子まし娘」はどんどんお菓子が増えていくという意味もこめて「菓子・増し」なのです!基礎からはじめて、作り方をくわしく解説していますから、お菓子作りがはじめてという人でも安心してチャレンジしてください。 |
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亨子(以下K):ん〜直先生!チョコレートのボール持っててくれる?一人でテ ン パ リング (温度調節)するのも大変!!
直子(以下N):はいは〜い!マーブル(大理石)のうえでテンパリングするのって大量のチョコレートをテンパリングするには早くていいけど、作業した後の片付けが大変よね。
知恵美(以下C):本当ですねぇ。チョコレートってなんだか片付けがひと騒動ですね。でもすご〜い!!こんなにたくさんのチョコレートがテンパリングができるんだぁ。お好み焼き焼いてるみたいだね、麻紀ちゃん。
麻紀(以下M):お好み焼きって(笑)でも確かにへらの動かし方がお好み焼き焼いてるみたいですね!
溶かしたチョコレート全量をマーブルの上に出して温度を下げるわけではないんです ね!どのくらいの量のチョコレートを出したらいいんですか?
K:マンディヤン1品だけなので量的にはあまり無いの。でも片手で一人でするのが実は苦手!ボールの半分位の量で作業しているんだけど、大体全体量の2/3位〜半分以上はしっかり冷やして、それを残りのボールの中に入れて、よく混ぜる・・・・。紙に付けてみたチョコレート、ちゃんと固まってる?
N:家でやる時は、こんな立派な大理石もないし周りが汚れちゃうので、ボールテンパリング(まわりから水で冷やす方法)でいいよね・・・・テスト用のチョコレート、ちゃんと固まってるよ!
C:ではこの紙のコルネ(紙で作った絞り出し袋)に入れて、出てこないように紙を折り返して・・・・。おぅ、入れすぎて折り返したところからあふれた・・・・うわぁあぁ・・・・これって、いっぱい入れすぎたらダメなんだよねぇ。わかってんのにやっちゃったぁ。
M:できるだけ早く紙の上に絞ってすばやくナッツや乾燥フルーツをのせないとすぐに固 まっちゃうんですよね!って言ってる間に固まってきちゃったぁ!手の空いてる先生、手伝ってくださ〜い!!
K:はいはい!前にならえで、見本の配置どうりに載せなきゃいけないのが大変だけど、やっぱり揃うときれいだよね。チョコレートの大きさも同じだし流石!そう言えばフランスではグラム売りだよね。
N:そうね。ショコラティエ(チョコレート専門店)では、トリュフのような不定形なも のだけでなく、どれでもグラムで値段がつけられてて、1個ずつ好みで頼んだものも、計って値段が決まったりするもんね!日本でよくある1個ずつ仕切られたケースは、そんなに見たことないかな・・・?
C:ところで、マンディアンってどんな意味?
N:施しを受けるってことなんだけど、托鉢しながら修行する4つの托鉢修道会(ドミニコ、フランシスコ、カルメル、アウグスチノ)の服装の色(白、灰、 茶、濃い紫)を模して、アーモンド、ヘーゼルナッツ、干しイチジク、レーズンを取り合わせたもののことなんだって。チョコレートだけでなく、お菓子にもこの名前の物があるけどね。
C:それって、アルザスの地方菓子ですよね。お菓子の名前って意外なところからついていて面白いですね。今回のマンディアンは、何のドライフルーツのせてるの?干しイチジクってのってる?大好きなんだよねぇ。
N:今回はイチジクはのせてないんだけど、くるみ、アーモンド、干しぶどう、ピスタチオ、乾燥アプリコットを使ってます。もちろん干しイチジクが手に入れば使えばいいけど、名前の由来にそんなに気にすることなく、オレンジピールや、ドレンチェリー、その他色々なナッツを使ってもいいんじゃないかな!でも、チョコレートには水分が大敵なのでくれぐれも 生のフルーツは使わないでね!!
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