|
|
|
|
|
「作るのが好き、たべるのは大好き、そしておしゃべりも大好き」という三人娘が、楽しくおしゃべりしながら、お菓子作りの秘訣を伝授。さても女三人寄ればかしましい?いえいえ、「菓子まし娘」はどんどんお菓子が増えていくという意味もこめて「菓子・増し」なのです!基礎からはじめて、作り方をくわしく解説していますから、お菓子作りがはじめてという人でも安心してチャレンジしてください。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
メロンパン?!‥‥ではありません |
|
|
亨子(以下K): パン・コンプレっていうお菓子知ってた?
知恵美(以下C):
あのまぁるい、メロンパンのような模様が入ったお菓子ですよね。この学校に入ってだいぶたってから知ったお菓子だなぁ。フランス校でも実習で作っていたことがありますよ。
直子(以下N): 田舎風のパンに外見を似せた、見た目飾り気のないシンプルなお菓子なんだけど、食べるととてもおいしい!
治代(以下H): うん、私もこのお菓子だーい好き!!私がこのお菓子に始めて出会ったのはかれこれ10うん年前、フランス校に勤務している時でした。フランス人のM.O.F.(フランス最優秀職人)パティシエ、モーリス・ボゲ先生が作ってくださった「パン・コンプレ」。こんなおいしいものが世の中にあるのか、と思うほど感動したあ!!生地とクリームのなんともいえないかるーい口当たり。ああ、思い出すだけでよだれが‥‥
K: そうだよね!!このお菓子のコンプレはフランス語で"完全な"という意味で、パン・コンプレは"完全なパン"になります。パンの種類にも同じ意味のものがあり、そちらは全粒粉を使ったものですが、このお菓子は小麦粉とコーンスターチを使った生地で、とても口当たりの軽い生地です。
C: 生地は軽い感じでクリームは口溶けはいいけどしっかり存在感がありますよね。なので、あまりたくさんはさまないようにって注意をされたことがあるのですが‥‥
N: 生地は大きな絞り出し袋で絞るんだよね!
K:
そう。直径15mmの口金で絞り出すんだけど、これがなかなか難しいの。充分にためるようにすればなんとか大丈夫かな。表面に粉類を振りかけて模様を付けて焼成。ビスキュイだけど厚みがあるから、中位の温度で約30分位かけて焼いて見て!クリームはちょっと手間だけど、パリブレストで使ったプラリネペーストを使っています。
H:
クリームは、空気を含ませてふんわりと仕上げると、軽くて口溶けのいい生地とよくあうよね。 きれいに切り分けるには、冷蔵庫でクリームを冷やさなきゃダメだけど、食べる時は少し常温にもどしたのがわたしは好きだなあ。知恵美ちゃんはどんな固さが好み?
C:
ん〜難しい質問ですねぇ。私はバターが大好きでちょっと固め(冷え気味)が好みです。でも、このお菓子は生地がたくさんあるのでクリームが固いと食べにくいかもしれないですね。今度機会があったら食べ比べてみます。あとは、気をつけることってありますか?
N: クリームはどうやって入れるの?生地をくり抜いてクリームを絞り入れる方法もあるけど‥‥
K: チョッと迷ったけど、せっかくのおいしい生地だし手間なんかも考えてこのまま半分にスライスして直接絞ったの。最後に生地は15cmに絞ってるけど焼くと膨らんで18cmぐらいになるので、たっぷり食べたいなら6カットぐらいにしてもらうといいかな!!
|
|
|
|
|
|
|
|
|