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| 「作るのが好き、たべるのは大好き、そしておしゃべりも大好き」という三人娘が、楽しくおしゃべりしながら、お菓子作りの秘訣を伝授。さても女三人寄ればかしましい？いえいえ、「菓子まし娘」はどんどんお菓子が増えていくという意味もこめて「菓子・増し」なのです！基礎からはじめて、作り方をくわしく解説していますから、お菓子作りがはじめてという人でも安心してチャレンジしてください。 |
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| 香辛料入りのケーキ |
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 知恵美（以下C）:アルザスのクリスマスって素敵ですよねぇ‥‥異国情緒たっぷり。大聖堂の前にクリスマス市が立って、なんだか香辛料の匂いがぷんぷんと。匂いにつられて寄っていけば、ヴァン・ショー！！(ワインに香辛料と柑橘 類を入れて温めた飲み物）が売られていて、あっ！話がつい。
 亨子（以下Ｋ）:ワイン好きにはたまらないよね。寒いけど時間を忘れてしまうほど街全体がかわいくてきれいだよね！その他にはツリーに飾る色とりどりのオーナメントやろうそく、パン、お菓子も、子供たちは手を引かれながらすごく楽しそうだし。今回のお菓子は？ん〜いい香り・・・
麻紀（以下M）:アルザス！私も大好きです!!ヴァン・ショーって赤ワインベースのものが多いんですけど、白ワインベースのものも美味しいですよねぇ 〜ってお酒の話はもういいですか！？私も香辛料大好きなんでこのお菓子の香り大好きです！何が入ってるんですか？
C:今回はアニス、八角、カトル・エピス、シナモン、が入っています。プンプン匂うでしょう。パン・デピスは薄いクッキータイプのものから、今回のパンのようなものまで様々あります。昔は、クッキータイプのものにメッセージを書いて好きな人に渡していたらしいですよ！！
 直子（以下N）:へぇー。今は、グラスロワイヤルでメッセージを書いたカラフル な 大きなハート型のやつもあるよねー。 同じくパン・デピスで有名なディジョンでは、くまの形をしたのをみたことがある。かわいかったな！
C:くまかぁ。見たことないなぁ。今度探してみよう。アルザスは昔から交通の要所だったのでいろんなものが集まったらしいです。香辛料もそうなんですよ。ブルゴーニュ地方のディジョンのパン・デピスも有名なんですが、それはブルゴーニュ公国に嫁いで来た公妃さまが伝えたそうですよ。香辛料をたっぷり入れて保存したんでしょうね。
K:ふ〜ん。そう言えば香辛料を使うお菓子はあんまり紹介してないね、シナモンは出てくるけど。アニスや八角、カトル・エピス‥‥カトル・エピスって、簡単に手に入る？あと作り方は普通のケックでいい？
C:カトル・エピスは手に入ると思います。ものによってちょっとずつ入ってるもののバランスが違うかもしれませんが‥‥手に入らなければパウダーの香辛料を合わせてお好みの匂いや味にして下さい。蜂蜜もお好みで変えてもらうといいかなぁ。作り方は、前日に煮出しさえしておけば後は混ぜるだけ！！いたって簡単。今年のクリスマスケーキはこれでどう？
 M:作り方は簡単なのに飾り次第でかなり豪華に見えますね！今はまだクリスマスにパン・デピスってイメージは無いですけど、これからはやるかもしれませんね。
K:そうね。香辛料は結構好き嫌いがありそうだけど、どうなんだろう‥‥このあいだはね、パンプキンパイにシナモン、クローブ、ナツメグ、カルダモン、しょうが汁と少しずつ入れて作ったけど作りながら、んー！すごい香り。でも食べて見ると以外にもおいしかったわ！！直先生は香辛料どう？
N:私は、香辛料大好きなのでこういうお菓子はたまにすごく食べたくなる時がある！確かにシナモンだけでも苦手な若い子はまだいるけど、昔に比べれば香辛料に慣れている人も増えてきてるじゃないかな。ちょっと違ったお菓子を作りたい人には、一度作ってみてもいい感じ。
 C:うん、うん。ぜひ作ってみてほしい1品ですね。最近、私は焼き上がったパン・デピスを他のお菓子の中に使うのがマイブームなんですよ。この前は、キャラメルのムースをガツンと組み合わせてみました。大好評でしたよ！キャラメルのアイスと一緒に食べたらおいしそう〜。バニラもいいなぁ‥‥古村先生はどっちがお好きですか！？
K:パン・デピスと合わせるならあっさりとバニラがいいかな。そうそう私はね、パン・デピスを牛乳入れてミキサーで細かくして、その牛乳でクレーム・アングレーズを作ってアイスクリームにしたことがあるよ。いろんな食べ方ができるんだね。
 N:くせのあるお肉の付け合せとか、ソースにそのまま少し溶かして使ったり‥‥と、料理でも使ったりする！
C:なかなかパン・デピスもやりますね。今年のクリスマスは流行らせましょう！！パン・デピス。オレンジ風味にしたりチョコレート味にしたり、楽しめそうですね。では、では、私はちょっとアルザスまで現地視察にでも・・・
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