治代(以下H): 「プティ・フール」と一口に言っても、色々あるよね。 |
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知恵美(以下C): 私、ちっちゃいシューが好き!!あと、フルーツがのってるタルトもかわいくていいなぁ・・・・あとはぁ、クッキーもおいしいしぃ・・・・きりがないなぁ。 |
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直子(以下N): そうね!手で取って一口で食べられるくらいのお菓子をプティ・フールと言うから何でもあり。生菓子を小さくした物はプティ・フール・フレ、クッキー類はプティ・フール・セック、フルーツの糖衣がけのようなものをプティ・ フール・グラッセ、甘くないおつまみのようなものをプティ・フール・サレ・・・・。プティ・フール・サレはレストランで食事の前にシャンパンなんかと一緒に、プティ・フール・グラッセは食事の後のコーヒーの時に上品な銀皿に盛り付けられて出てくることが多いね。 |
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亨子(以下K): コーヒーを飲み、プティ・フールを食べながら最後の会話を楽しむって感じかな。小さくて食べやすく、見た目も可愛いのがいいけど作るのがさらに難しそう。でもこんな細かい仕事は実は好きなんだ!で今回はどんなものを紹介しているの? |
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H: 今回は、「ドレッセ・ヴァニーユ」と「サブレ・ノワ・ド・ココ」。「ドレッセ・ヴァニーユ」はいわゆる絞り出しクッキーなんだけど、バニラの風味をきかせて、とっても口溶けよく仕上がります。「サブレ・ノワ・ド・ココ」はいわゆるアイスボックスクッキーで、ココナッツの香りと歯ごたえがたまらない!! |
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C: 食べだすととまらなくなっちゃうんですよねぇ。中に入れるものも、紅茶の葉っぱとかナッツとかいろいろ替えれるし、形も、絞る、丸める、抜く・・・・と作っていても楽しめちゃう。アイスボックスクッキーは市松模様にもなるしアーモンドスライス入れても一緒に切れて断面が面白いものができるね。絞り出しの生地は星の口金でまっすぐ絞ったり、渦にしたり、ハートになったり。トッピングにも凝れるのがまた、楽しい! |
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N: 作り方は、混ぜるだけ?でも、バターの状態や卵の加え方とかで食感(サクサク感)がちょっと違ってくるのよね! |
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H: そう、よくぞ言ってくれた!!「混ぜるだけ」の簡単な生地こそ、バターの固さ、卵の温度に気をつけていかないと、見た目は同じでも、「サクサクッ」じゃなくて、「ガキッ!」って、とんでもなく歯ごたえのある生地になったりするもんね。まず、「ドレッセ・ヴァニーユ」のバターは柔らかいもの。なんだけど、溶かしバターではありません。前もって常温(夏のあつーい部屋はダメです)に戻しておく。指で押さえると、すっと簡単に入り込むぐらいの固さ、がベスト。そして加えていく卵は、冷蔵庫から出したての冷たいものだと、バターが冷え固まってしまったり、うまくなじまなかったりするので、これも常温にします。冷たいときは、湯煎にあてながら混ぜて少し温めましょう。
そして、「サブレ・ノワ・ド・ココ」は、「サブラージュ」という作業をするんで・・・・ |
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K: サブラージュ? 細かくそぼろ状にするってことだね。小麦粉と細かく切ったバターを手のひらで軽くすり合わせることで粉の中に油が分散されるんだね。作業をしやすいようにこのバターは冷やしておいた方がいいね。でも、どれくらいやったらいい?終わりの目安は? |
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N: バターを手の熱で溶かさないように気をつけながら、大きなバターの塊がなくなって粉全体が少し黄色くなるような感じまで・・・・かな? |
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C: 言葉の通り細かいそぼろって言うのが一番ぴったりかなぁ。バターが固い時は粉の中でカードで細かく切ったりしてからサブラージュするとすぐにできます。サブラージュのしすぎは生地のポロポロ感がなくなってしまうので気をつけてね。バリエーションを増やしたらティーパーティなんか開くのもいいかも・・・・ |
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H: さあ、ではおしゃべりはクッキーが焼けてから、ティーパティーでね!! |
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