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連載コラム 菓子まし娘のお菓子講座
「作るのが好き、たべるのは大好き、そしておしゃべりも大好き」という三人娘が、楽しくおしゃべりしながら、お菓子作りの秘訣を伝授。さても女三人寄ればかしましい?いえいえ、「菓子まし娘」はどんどんお菓子が増えていくという意味もこめて「菓子・増し」なのです!基礎からはじめて、作り方をくわしく解説していますから、お菓子作りがはじめてという人でも安心してチャレンジしてください。
菓子まし娘のシュトーレンよもやま話

シュトーレン
作り方の方程式 生地+洋酒漬けのドライフルーツ+溶かしバター+バニラシュガー=シュトーレン
治代(以下H): クリスマスといえばどんなお菓子を思い浮かべる?フランスのクリスマスケーキ「ビュッシュ・ド・ノエル」は紹介したけれど・・・・

亨子(以下K): そうね、フランス以外というとイタリアのパネットーネとかドイツのシュトーレンかな。どちらも発酵生地だね。

H : うん、日本の生クリームデコレーションのクリスマスケーキからすると見た目は地味だけど、味わい深いよね。

直子(以下N): イギリスのクリスマスプディングもそうだけど、食べる日に作るんではなくて、前もってフルーツを漬け込んでおいたり、クリスマスのずっと前に作って、日にちを置いて食べるのが特徴。

H : クリスマス当日は、料理の準備で忙しく、お菓子まで手が回らない。でも、一年で一度のお祭りの日だからおいしいお菓子も食べたい!!で、日持ちのするお菓子を前もって作っておくようになったのかな?今回紹介するシュトーレンは、ドイツではなじみ深いクリスマスのお菓子。イタリアのパネットーネと同じ発酵生地だけど、ふわふわした感じではなく、ずっしりと重みのあるがあります。

K : 日本のように派手なケーキじゃなくシンプルで大人向けな感じかな。作るのは約1ヶ月位前からっていうよね。・・・・作り方はパンを作る程じゃないけどチョッと発酵をとったりで短気な私にはどうだろう?今回の作り方はどんな感じ?

H : 今回は、「フォアタイク(前生地)」を使います。前もって、粉、イースト、水を混ぜ合わせて柔らかめの生地を作って発酵させておいて、バター、ローマジパンをたっぷり使ったバター生地っぽいものに加えるという作り方。そこに、お酒に漬け込んだドライフルーツをたっぷり混ぜ込みます。「フォアタイク」を使うことで、バターとか砂糖がたくさん入った生地でも、イーストの働きがよくなるんだよね。

K : うーん、かなり手間がかかってる。

H : 発酵段階が2段階あって、結構長時間勝負!!になるけど。 それに、中に入れるフルーツは前日とかにあわてて漬けてもあんまりおいしくないからね。1ヶ月ぐらい漬け込んでおいた方が断然おいしい!!

N : ドイツで買ったものは、いろんなものが入っていたような気がしたんだけど、中に入れるフルーツや、漬け込む時に使うお酒は何がいい?

H : 今回はブランデー、グラン・マルニエ、チェリー・マルニエの3種類のお酒を使ってます。もちろん、好みのものを使っていいよ。ラム酒なんかもいいかも。フルーツはドライフルーツなら何でも。オレンジピールやレーズンを使ってます。

K : 最後は贅沢にたっぷりの溶かしバターを塗り、バニラーシュガーをまぶすんだね!手間がかかっているだけあってさすがにおいしいよね

N : バターは、ケチらずにたっぷりしみ込ませたものが好きだなー。2週間ぐらい保存すると、これが発酵バターのような風味になってシュトーレンもしっとりとしてくるから。

H : うん。ゆっくり時間をかけて作った分だけ、ゆっくりと味わってくださいね。

菓子まし娘


このコラムのレシピ

コラム担当

レシピ シュトーレン

菓子まし娘
人物 松谷治代
人物 小林 直子
人物 古村 亨子
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