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「作るのが好き、たべるのは大好き、そしておしゃべりも大好き」という三人娘が、楽しくおしゃべりしながら、お菓子作りの秘訣を伝授。さても女三人寄ればかしましい?いえいえ、「菓子まし娘」はどんどんお菓子が増えていくという意味もこめて「菓子・増し」なのです!基礎からはじめて、作り方をくわしく解説していますから、お菓子作りがはじめてという人でも安心してチャレンジしてください。 |
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チョコレートの小さなタルト |
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直子(以下N):
タルトって言うとフルーツを使ってるものがまず思い浮かぶけど、チョコレートのタルトってどう?
亨子(以下K): チョコレート味なんだ。おいしそう!!じゃ中身はチョコレート風味のプリン種になるんだね?
知恵美(以下C): 味が濃いお菓子ですね。チョコ好きにはたまらない!なんだか高級感のあるタルトって感じしませんか!?
治代(以下H):
私、このチョコレートのタルト大好き!!なおちゃんが言うように、「タルト」と言えば「フルーツ」って言うのがほんと一般的だね。でも最近はヴァリエーションも増えてきてるよね。今回の生地は、何を使ってるの?
N: 基本的なパート・シュクレよ!
K: サブレ生地でもいいね。作り方はボールの中で混ぜてもできるから比較的簡単?
N:
そうね、前もってバターを準備して柔らかくしておけば、後は混ぜるだけだから。できたパート・シュクレはすぐには使えないから、作った後1〜2時間は冷蔵庫で固まるまで置いておかないといけないけど・・・・。
C:
べたべたした生地ですると作業もしにくいし、焼き上がりも固くなるのでしっかり冷やしてからの方がよいですよね。タルトのクリームはなめらかで、おいしいんだけど使うチョコレートはどんなものでもいいのかなぁ?
H: うーん、私の好みとしては、苦味のきいたダークスイートチョコがいいなあ!!最近は、普通のスーパーでも色々な種類のチョコレートが手に入るしね。今回は何を使ったの?選ぶ時のポイントは?
N:
今回はヴァローナ社(フランス)のカラクって言う種類を使ったんだけど、もっと苦いものでもいいと思う。牛乳や生クリームで味がぼけてしまうからミルクチョコレートみたいなのはやめたほうがいい。チョコレートのカカオ分や生クリームの乳脂肪分の違いで若干でき上がりの固さに違いができるだろうなー。でも、一番大事なのは、火の通し加減!
K: 注意して見ておかないと気が付いたらアパレイユ(チョコレートの液体)が沸騰してるって事もあるし・・・・焼き加減の判断どうしてる?
N: 卵が入っているのでプリンと一緒。火を通しすぎるとプリンほどではないけど「す」が入った、ざらついた舌ざわりになるよ。濡れた指で表面を触ってみて弾力があるか確かめたり、揺らして全体が固まっているかどうか見ればいい。
C: やっぱり、とろ〜んとなめらかなクリームにするには大事なポイントがあるんだぁ。指で触る、揺らす触る揺らす・・・・あぁ、ちゃんと焼き上がりが見極められるかドキドキ。パート・シュクレからアパレイユが流れ出たりすることはないのかなぁ?焼き上がったと思ったら中身がなくなっちゃってたりして!?
H:
それは大変!!このタルトレットみたいに空焼きをする時には、生地がふくれ上がらないように、ピケして空気穴を開けておくよね。そこからアパレイユが出てこないように、空焼きの途中でドリュール(塗り卵)を塗って穴をふさぐって言う手があるよ!!
N: そう。内側に卵を塗ると、パート・シュクレが湿っけにくくなるしね・・・・。
K: いよいよ最後は表面のグラサージュだね!材料を混ぜて火を通すけどポイントは?
N:
泡立て器で混ぜながら、焦がさないように炊けばいい。スプーンの背に取ってみてきれいにつながって広がれば、火からおろしてゼラチンを加えるだけ。
C:
ツヤツヤのきれいなグラサージュ。じゃばじゃば混ぜると空気が入って表面がきれいに仕上がりませんよね。ゼラチンが入ってるので固まると思うんだけどグラサージュは何度ぐらいでかけたらいいのかなぁ?
H: 冷やしすぎると、表面がでこぼこしてきれいにならないよね。
K:
グラサージュの粗熱が取れたら冷蔵庫で少し冷やしたタルトの表面に広げて、それからしっかりグラサージュごと冷やせばいい。そんなに怖がらなくても大丈夫よ!
パート・シュクレを作ってからだと結構長い道のりかも知れないけど、きっちり作るとでき上がりはきっと高級感のあるものになるので、自分の腕を自慢したい時にぜひ作ってもらいたいな!
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