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連載コラム 怖くない、怖くないインターナショナルクッキング
和・洋・中と並び、世界には美味しい料理が数多くありますよね。「食べたことはあるけど作り方を知らない」とか、「作ったこともあるけど何か物足りない」ってことないですか?ちょっとしたスパイスを加えることで、料理の味付けはガラリと変わります。スパイシーな料理からちょっと珍しいデザートまで紹介しましょう。
インド料理、メニューの立て方
 お客様へのおもてなしでインド料理のメニューを取り入れようとする場合、最初から無理をせず1、2品のインド料理を作って、西洋風のコース料理に取り入れてみてはいかがでしょう。何度か作る経験を積み重ねて自信がつけば、インド料理だけで全ての食事メニューを組み立てることができるようになるでしょう。

サモサ、パコラ インド料理だけのコース料理を作る場合、最初に揚げ物料理としてサモサ(インド風揚げ餃子)やパコラ(インド風の天ぷら)を1種類。時間や余裕があればサブジ(野菜の蒸し煮)などを含め数種類準備する事も可能です。 もしタンドールのような設備があればもっと料理のレパートリーは増えるのですが、これは一般家庭ではやはり無理ですね。
 主菜には、豆類や肉類、シーフードのカレー料理を1〜2品。これには、ご飯かチャパティと一緒にチャツネを添えましょう。次にサラダは、カチュンバル(インド風の野菜サラダ)かライタ(ヨーグルトベースのサラダ)を1種類準備します。そしてデザートにはインド風のお菓子をすすめると尚素晴らしいのですが、 豆類や肉類、シーフードのカレー料理もっと手軽にしたければ、新鮮な果物をお出しするのも良いでしょう。マンゴー、パパイヤ、バナナやドラゴンフルーツなど、トロピカルフルーツそのままでもおいしいデザートになりますが、アイスクリームやシャーベットなどを添えるのも素敵です。
 また、インド料理をインド風に勧めたいと思う場合は、コース料理のように一品ずつサーヴィスするということはせず、料理は全部、1度にテーブルに並べます。インドでは、来客の時には品数の少ない料理を分量的にたくさん出すよりも、できれば数多くの種類の料理を少しずつお出しする方がおもてなしの料理になります。1つの献立が数品以上の料理からなることは珍しくなく、種類の異なる料理をたくさん作る事で、1つの料理が何人分になるかは、品数が多くなるにつれて増えることになります。
カチュンバル(インド風の野菜サラダ)とライタ(ヨーグルトベースのサラダ)  料理は食べやすい大きさに切り分けて大皿に盛り、デザートを除いて一度にテーブルの中央に運び、並べてください。それを各自が好きなだけ皿に取り分け、指先やスプーン、フォークを使って召し上がるのが一番のご馳走です。足りなくなってはいけません。余るのが普通です。
 インドの人たちは料理を召し上がるのに指先か小さなパン切れを使いますが、スプーンとフォークを使いたければ、コップの手前に並べてください。またフィンガー・ボールを用意しておく習慣は無いのですが、お客様が指で召し上がる時などはとても役立ちます。
 インド料理は、宗教や地方によって大きな違いがありますので、本式の献立といっても様々なスタイルがあります。お客様の事を思い、丹念に気持ちを込めて料理を作り、笑顔でお勧めすることが最高のおもてなしにつながると実感します。

写真撮影:吉澤 善太



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コラム担当

レシピ サモサ

スパイスの魔術師
人物 三木 敏彦
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