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連載コラム 怖くない、怖くないインターナショナルクッキング
和・洋・中と並び、世界には美味しい料理が数多くありますよね。「食べたことはあるけど作り方を知らない」とか、「作ったこともあるけど何か物足りない」ってことないですか?ちょっとしたスパイスを加えることで、料理の味付けはガラリと変わります。スパイシーな料理からちょっと珍しいデザートまで紹介しましょう。
王様の食べる野菜、モロヘイヤ
  モロヘイヤの原産地はエジプトと言われ、絶世の美女クレオパトラも好んで食していたらしいとか・・・?
  それは、それはかなり昔のこと、砂漠の砂風と強い太陽で目をやられ、おまけに内臓機能の不調になやむエジプトの王様がいました。どんな薬を飲んでも治らなかった王様の難病が、忠臣の差し出すドロドロの緑色のスープをその色に魅せられて食べているうちに、いつの間にか治り、すっかり元気になっていたそうです。
  それ以来、この緑色のスープは「王様のスープ」と呼ばれるようになり、その材料になった緑の野菜をアラビア語で「王様の野菜(ムルキーヤ)」と呼ぶようになりました。そして、のちに庶民の間でも広く親しまれるようになると、ムルキーヤがなまって、通称ムルヘーヤ、日本語でモロヘイヤとして親しまれるようになったそうです。
  このモロヘイヤは王様の野菜というだけあって、栄養価の高い野菜として有名です。ミネラルやビタミンを豊富に含んでいるので、インスタント食品や外食の多い現代人にはさらにお勧めの野菜だと言えます。
  モロヘイヤは、老化の原因である活性酵素の働きを抑える効果のあるカロテンの含有量が非常に多い野菜でもあり、細胞の老化を遅らせて、血管や粘膜を丈夫にしてくれます。さらにカルシウムを多く含んでいることでも有名で、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)を予防したり、イライラなどのストレスを防いでくれます。
  ビタミンの中でもビタミンCは多く、同時に多く含まれている鉄分の吸収を助ける効果があるので、めまいや息切れ、貧血などの症状改善に役立ちます。
  食物繊維は便秘を改善するだけでなく、体内の発ガン物質を体外に排出する手助けをします。その上、モロヘイヤの「ねばねば」の成分は、コレステロールの吸収を抑え、糖尿病、高脂血症、動脈硬化を予防する働きがあるそうです。
お浸し

お浸し

  その他にも、さまざまな栄養をモロヘイヤはバランスよく含んでいます。納豆やヨーグルトのように、毎日適量食するのがよいでしょう。スープにした場合は、そのまま飲むほか、ご飯にかけたり、パンをちぎって浸して食べることもできます。軽くゆでてお浸しにしたり、油で揚げて天ぷらにするのもおいしいですね。また刻んでぬめりを出し、とろろにするのもよいでしょう。ぬめりは出ますが、クセのない野菜です。
  ただ一つ注意していただきたいのは、種が付いていれば必ず取り除いて下さい。普通に市販されているモロヘイヤはまず安心だと思うのですが、種には毒性があるそうです。家庭菜園で育てている方は、特にお子様が誤って口に入れないように注意が必要です。
天ぷら

天ぷら

  さて今回のモロヘイヤのスープは、ニラ、玉ねぎ、コリアンダー、にんにくなどと一緒に炒め、鶏の出し汁で煮込んだヘルシーなスープです。私たち日本人にとってスープが緑色と言うのは少し抵抗があるかも知れませんが、砂漠に暮らすアラブの人々にとって緑色はオアシスの色であり、気持ちをリラックスさせ、生命を維持させる色なのです。


このコラムのレシピ

コラム担当

レシピ モロヘイヤのスープ

スパイスの魔術師
人物 三木 敏彦
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