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ニュースリリース

第8回辻静雄食文化賞 受賞作・受賞者決定

プレスリリース
辻静雄食文化財団

2017.05.24

食分野の教育と研究に生涯を捧げた辻調グループ創設者・辻静雄の志を受け継ぎ、「辻静雄食文化賞」は2010年に創設されました。この度、「第8回辻静雄食文化賞」の受賞作品・受賞者が決定しましたので、ご報告いたします。

本賞は、我が国の食文化の幅広い領域に注目し、よりよい「食」を目指して目覚しい活躍をし、新しい世界を築き上げた作品、もしくは個人・団体の活動を対象に選考し、これに賞を贈るものです。また特別部門として専門技術者賞を設け、調理や製菓等の現場で活躍する技術者を顕彰しています。

なお、第8回辻静雄食文化賞贈賞式は、2017年7月5日に東京・明治記念館にて開催を予定しております。贈賞式につきましては、改めてご案内申し上げます。


◆本賞◆
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『魚と日本人-食と職の経済学』 
濱田武士/著  岩波書店/刊

<受賞理由>
日本の魚食文化の変化を、漁獲から消費までのさまざまな過程に関わる「職」の視点から的確にとらえて課題を提示し、魚食を考える基礎文献として優れている。さらに現代の流通構造全般の根源的な問題を浮き彫りにした功績も高く評価される。

<作者と作品について>
著者は北海学園大学教授、水産学博士。日本特有の食文化を構成する重要な要素のひとつである魚食文化が、今、危機に瀕し、それを支えてきた漁業や卸し、仲卸しなどの流通機構も衰退へと向かっている。魚食をめぐる問題を、魚を獲るところから食べるところまでの各過程に関わる職業から考察し、衰退の元にある問題を的確に指摘して警鐘を鳴らしている。


◆専門技術者賞◆
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中道 博(なかみち ひろし)
レストラン「モリエール」オーナーシェフ

<受賞理由>
卓越したバランス感覚で多様な業態の経営を成功させ、地方における料理人とレストランのあり方のモデルを確立した。古びることなく、時流にながされることもなく真摯に素材と料理に向きあう姿勢は、地域の精神的支柱として、若い料理人の指標となっている。

「モリエール」http://www.sapporo-moliere.com/index.html
札幌市中央区宮ヶ丘2丁目1-1 ラファイエット宮ヶ丘1F
現在、ミシュランガイド(北海道特別版2017)で三ツ星


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第8回辻静雄食文化賞 選考委員会(敬称略)
<委員長>
石毛直道(国立民族学博物館名誉教授)
<委員>
鹿島茂(明治大学教授)
阿川佐和子(作家)
福田和也(慶應義塾大学教授)
西山嘉樹(元文藝春秋編集者)
辻芳樹(辻調グループ代表 学校法人辻料理学館理事長、辻調理師専門学校校長)
八木尚子(辻調グループ 辻静雄料理教育研究所所長)

第8回辻静雄食文化賞 小委員会(敬称略)
<委員>
犬養裕美子(レストランジャーナリスト)
門上武司(「あまから手帖」編集顧問)
君島佐和子(「料理通信」編集長)
柴田泉(フードジャーナリスト)
戸田顕司(日経BP社ビジネスメディア編集部長)
長沢美津子(朝日新聞東京本社 文化くらし報道部 次長)
西山嘉樹(元文藝春秋編集者)
山田健(サントリーホールディングス株式会社CSR推進部チーフスペシャリスト
_兼 サントリーグローバルイノベーションセンター株式会社 水科学研究所主席研究員)
淀野晃一(「月刊専門料理」編集長)
山内秀文(辻調グループ 辻静雄料理教育研究所研究顧問)
八木尚子(辻調グループ 辻静雄料理教育研究所所長)


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