第9回辻静雄食文化賞 贈賞式開催レポート
公益財団法人辻静雄食文化財団は、2018年7月13日(金)八芳園にて、第9回辻静雄食文化賞の贈賞式を開催いたしました。
第9回を迎える2018年の辻静雄食文化賞本賞には、商品作物としてのコーヒーノキの伝播と消費国におけるコーヒー飲用の歴史を世界的規模で通観した力作として、旦部幸博氏の著書『珈琲の世界史』(講談社)が、また専門技術者賞には、精緻な製菓技術を追究するとともに自らの味覚をたゆみなく磨き続け、菓子作りを通して世界に通用する高度なオリジナリティを発揮している、「HIDEMI SUGINO」オーナーシェフ 杉野英実氏が選定され、同財団より表彰を受けました。
(写真左から:敬称略)門上武司、杉野英実、旦部幸博、石毛直道、辻芳樹
◆第9回 辻静雄食文化賞・専門技術者賞 受賞者コメント
第9回辻静雄食文化賞
『珈琲の世界史』(講談社)
旦部 幸博(著)
「この度は第9回 辻静雄食文化賞をいただきまして、大変嬉しく光栄に思います。コーヒーについては今から30年前に趣味のひとつとして始めたものでしたが、コーヒーのプロの技術者と情報交換をしたい一心で、コーヒーの科学や歴史、経済などの知識得て、今回このような賞をいただきました。コーヒーはコース料理の食後の一杯に出されるもので、なかなかメインにはなりにくいものだと認識しています。しかしたった一杯のコーヒーを掘り下げると、非常に深い世界が広がっています。コーヒー文化と呼ばれるものはちゃんと存在していることを伝えられたと思います。また食と文化の交わるところにあるものがコーヒーだと思います。文化的な意味を持つこの賞を受賞できたことを嬉しく、誇らしく思います。」
第9回辻静雄食文化賞 専門技術者賞
杉野 英実氏 (「HIDEMI SUGINO」オーナーシェフ)
「ケーキというものはみなさんの笑顔の中にあって、喜びの中に必ず添えて頂けることから、お菓子屋さんになりたいと思いまして45年お菓子職人を続けています。続けていくということが一番大切だということが、自分の経験からわかります。菓子は科学のようなもので、技法を変えるだけで全く違うお菓子になります。3年間をかけ、集大成として書いた『進化する菓子』という本がきっかけで、このような素晴らしい賞をいただけることになり、本当に夢のようです。経験値とやる気があれば、新しいものを生み出す力があるということを、ここ数年で感じています。80歳まで現役で頑張りたいと思います。」
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辻静雄食文化賞とは
<お問合せ>
辻調グループ企画部:小山、渡邉
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E-mail:tsujichopress@tsujicho.com
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