河田シェフから学ぶフランス伝統菓子【辻製菓技術マネジメントカレッジ】
辻調グループが制作協力しているNHK-Eテレの「グレーテルのかまど」。
1月27日に取り上げられたスイーツは「カヌレ」でした。
今回の「グレーテルのかまど」では、
番組の中でも紹介されたフランス伝統菓子の第一人者、
「オー・ボン・ヴュータン」の河田勝彦シェフのレシピをもとに
喜多村先生が監修をしました。
その河田シェフに、昨年の10月に授業をしていただきました。
今回作っていただいたお菓子は、生菓子と焼き菓子4品です。
タルト・ダムール
バール・ドール
ガトー・ブルトン
ナベット・プロバンス
大教室は、真剣な表情の学生でいっぱい。
シェフの一言一句、一挙手一投足を見逃すまいという雰囲気が感じられます。
河田シェフは、常に手を動かしながら、学生の質問に答えるかたちで
「僕のことは、半世紀も前の話」としながらも、ご自身の経験をふまえて
基礎をしっかり学ぶことの大切さや、就職してお店に入ってからの心構えなど
お菓子作りのおもしろさについて話してくださいました。
授業で印象的だったのは、河田シェフの動きです。
途中、機械を使わずに
リズミカルに手を使ってこねたり、泡立てたりしている姿は
まるで、手が、体がお菓子を作る道具そのもののようでした。
長い時間をかけてお菓子を作るために鍛え上げられた体と所作は
その動きに無駄がありません。
休憩時間には、河田シェフのまわりに学生が集まり
まるでアイドルと握手をするかのように
その手を嬉しそうにさわらせてもらっていました。
憧れの人という点では同じですね。
河田シェフはお菓子を作ることについて
「自分の表現したものが評価されるのは、職人冥利に尽きる」と話し、
さらに、パティシエに必要なものは何か。という学生からの質問に
「強い心」だと、おっしゃいました。
本気で取り組くむこと、そして、入ったお店で
「そのお店のよいところを好きになること、好きになれば仕事がおもしろくなる」
とのアドバイスもくださいました。
パティシエを目指す学生たちにとって
厳しくも心強い話だったと思います。
河田シェフありがとうございました。