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辻調グループ フランス校

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リヨンの偉人 アントワーヌ・ド・サン-テグジュペリ Antoine de Saint-Exupéry

フランス校日記

2021.04.26


Bonjour, 辻調グループフランス校教務部です。先週木曜日にフランスの首相・カステックス氏から、フランスで現在出されている外出禁止令の今後についての話がありました。全て解禁、というわけにはいきませんが、半径10キロメートル以上の外出禁止は5月3日より解除となり、レストランのテラス営業、商業施設やスポーツ施設などの営業は5月半ばから解禁される予定となりました。コロナウイルス感染者数は以前に比べて微減、といった感じではありますが、ワクチン接種が進むことでのウイルス抑圧が期待されているようです。暖かい季節に外出できることは嬉しいことですが、引き続き感染対策はしっかりとしておかなければいけませんね。

先日こちらでフランス語学習についてお話しましたが、5月まであとわずかとなった今、新学期に抱いた向学心を、皆さん引き続きお持ちでしょうか!フランス語を学習しよう、と思った時にテキストとして手に取られやすいのが「星の王子さま」かと思います。日本語で読まれた方も多いのではないでしょうか。「星の王子さま」の作者であるアントワーヌ・ド・サン-テグジュペリ Antoine de Saint-Exupéryも著名な作家ですが、サン-テグジュペリはリヨンの偉人としてこちらでは有名です。

ユーロになる前に使われていた紙幣、フランの50フラン札です。サン-テグジュペリの肖像と星の王子様が描かれています。

50フラン札の裏面です。パイロットであったサン-テグジュペリにちなんだ飛行機と、こちらにも星の王子さまが描かれています。

1900年から1944年と短い一生であったサン-テグジュペリですが、リヨンで誕生の後、戦中はパイロットとして活躍し、その体験をもとにした作品を残しています。寡作ではありますが、「星の王子さま」をはじめとした作品は現在に至るまで多くの人々に読まれ愛されています。リヨンにはこの偉人の名前が付けられた空港(リヨン・サン-テグジュペリ空港)もあります。偉人の名前を空港につける、ということは割とあることですが、実にパイロットであったサン-テグジュペリの名前がついている空港、というのはしっくりきますね。

リヨンのベルクール広場にあるサン-テグジュペリの銅像。星の王子さまも一緒にいますね。

ちなみに「星の王子さま」、サン-テグジュペリ本人による可愛いイラストが描かれ、子供向けの平易な内容なのかと思われがちですが、実はかなり哲学的な内容となっています。フランスでは中学校(主に公立校)1年目、日本の小学校6年生にあたる学年で国語のテキストに使われますのでフランス語レベル的にも容易なものではないでしょう。フランス語学習の第一歩として「星の王子さま」を選んでしまった場合、やや難解で苦労するかもしれませんのでご注意ください!

「星の王子さま」フランス語版と日本語版。


フランス校研究生が星の王子さまをモチーフに作ったアメ細工です(2019年秋コース生の作品)