リヨンのスペシャリテ Praline rouge プラリネ・ルージュ
Bonjour, 辻調グループフランス校教務部です。
3月も半ばとなりましたが、最近のフランス校近郊は雨が降る日も多く少し寒いです。ここのところあまり雨が降っていなかったので乾燥を防ぐという意味では雨もよいのですが、やはり春には良い天気、暖かい日を期待してしまいますね。雨で水分を吸収した草木がこの後暖かい日が訪れた時に大きく成長することでしょう。
暖かくなると外に出る人が増えますね。レストランはまだ開店していませんが、パン屋さんやお惣菜屋さんで食べ物を買ってピクニックをする人も多いです。最近ではソーシャルディスタンスを保って、ということになりますが、レストランやカフェも開いていない現在のフランスではピクニックはお友達と会っておしゃべりができるよい機会となります。
ピクニックではリヨンのお菓子屋さんで見られるスペシャリテ(名物)の「Praline rougeプラリネ・ルージュ」のお菓子がよく登場します。Pralineプラリネとはフランス菓子でよく使われるアーモンドやナッツ類をローストしてキャラメルを加えペースト状にしたものですが、リヨンのプラリネはそこに赤い色粉が使われます。
お店に並ぶプラリネ・ルージュ。
なぜ赤いのか?ということに関してははっきりした理由はないようです。赤いだけであり味は普通のプラリネの味です。リヨン近郊のスペシャリテであるため、フランスの他の地方の人がリヨンに来てこちらのプラリネ・ルージュを見ると「何ですか、これ?!」と驚くこともあるようですよ。色が鮮やかなので驚いてしまいますが、とってもおいしいお菓子です。アーモンドなどにまぶされたもの、タルト、ブリオッシュなど、いろいろな形でお菓子になっています。
プラリネ・ルージュのタルト。色鮮やか。
ブリオッシュのプラリネ・ルージュがけです。
リヨンではあちこちのパン屋さんでプラリネ・ルージュのお菓子が手に入ります。レストランでもリヨン郷土料理を出すお店「Bouchonブション」にはデザートにプラリネ・ルージュのタルトを置いているところが多いです。
ロアンヌに本店のあるチョコレート店「Pralus」の人気商品もプラリネ・ルージュのブリオッシュです。
(こちらはヴュー・リヨン店)
赤い色は薄めですが、こちらのブリオッシュ、絶品です。
フランス校の食卓にもデザートとして出されました。研究生の皆さんにはぜひリヨンのお店でいろいろなタイプのプラリネ・ルージュの食べ歩きをしてほしいと思います!
フランス校の食卓で出されたプラリネ・ルージュのタルト。バニラアイスと一緒に。
※フランス校外来講習ではプラリネ・ルージュの講習をMichel Violet ミシェル・ヴィオレ氏が行ってくださいま
した。