リヨンのMarchéマルシェ紹介その② リヨン‐ポール・ボキューズ市場
Bonjour, フランス校教務部です。
先週ご紹介した、サン=タントワーヌ・セレスタンのマルシェに続き、今週もリヨンの代表的なマルシェの一つである、リヨン‐ポール・ボキューズ市場をご紹介します。
写真は2020年9月頃の様子です。
市場のエントランス。ボキューズ氏の写真が出迎えてくれる。
エントランス向かいの建物にはボキューズ氏の壁画が描かれている。
フランス料理の帝王、ポール・ボキューズの名を冠するこの市場があるのは、リヨンの主要駅の一つ、パール・デュー駅のあるリヨン3区。
サン=タントワーヌ・セレスタンのマルシェのような屋外のマルシェとは異なり、屋内の常設市場であることが特徴です。
市場内部の様子。様々な店が整然と並ぶ。
リヨンを代表する老舗豚肉加工食品店のシビリア。
リヨンに初めて屋内市場ができたのは、1859年、2区のコルドゥリエ広場でしたが、需要の拡大を受け、1971年に現在の場所に移転します。
そして、食の都リヨンに相応しい施設とするべく、2004年から2年がかりの改修工事を経て、2006年にリヨン‐ポール・ボキューズ市場として現在の姿に生まれ変わりました。
MOF(フランス最優秀職人)のディディエ・マソ氏の精肉店。
こちらもMOFであるエルヴェ・モンス氏の営むチーズ専門店。
市場内には、チーズ店、製パン店、八百屋、豚肉加工食品店、精肉店、鮮魚店、総菜屋といった、通常のマルシェでもお馴染みの店の他に、エカイエと呼ばれる牡蠣を中心に貝類や甲殻類を扱う店、製菓店やワイン専門店、カフェバーやレストランまで揃っています。
エカイエ。その場で牡蠣や魚介の盛り合わせを食べることもできる。
ラ・メール・リシャール。リヨンの南、ローヌ地方で作られるサン=マルスランというチーズを専門的に扱うことで有名なチーズ専門店。
他のマルシェとは異なり、食材の生産者が直接販売する店は少ない代わりに、リヨン選りすぐりの店が勢揃いしているということで、価格帯は若干高めですが、今ではリヨン観光で外すことのできない場所となっていて、リヨン市民だけではなく、多くの観光客でいつも賑わっています。
日本にも出店しているパティスリー・ブイエ。ブイエ以外にも、リヨンの有名製菓店の多くがこの市場に出店している。
歩き疲れたら市場内のカフェで一息。
先述のエカイエでは、剥きたての生牡蠣や魚介をその場で味わうことができますし、ブションと呼ばれるリヨン料理専門店やカエル料理専門店、トリュフ料理専門店といった、リヨンやフランスの名物を提供する店の他にも、スペインの生ハム専門店やアルメニア料理を提供するお店など、海外の食を扱うお店もあり、どこも魅力的です。
色んなお店をはしごしても大丈夫なように、是非お腹を空かせて訪れることをお勧めします。
なお、リヨン‐ポール・ボキューズ市場も、サン=タントワーヌ・セレスタンのマルシェ同様、フランス校ガイダンス期間に実施されるリヨン見学の行程に含まれています。
Les Halles de Lyon-Paul Bocuse
住所:102 Cours Lafayette, 69003 Lyon
https://www.halles-de-lyon-paulbocuse.com/