田中　里佳　TANAKA RIKA
2017年秋コース レクレール校　製菓研究課程
出身校　京都・聖カタリナ高等学校
辻調グループ出身校　辻製菓専門学校　製菓衛生師本科フランス校留学コース
研修先：Pâtisserie GUILLET（パティスリー・ギエ）

私の研修先はロマン・シュール・イゼールRomans sur Isèreという町にある『パティスリー・ギエ』です。
ラボはここ本店に併設されていて、ショコラ、タルト、マカロン、ガトー、さらにグラスに分かれています。
また、大きな冷凍室や材料等の保管室もあり研修前に個人店だと聞いて想像していたのよりも大きくて驚きました。
お店はシックなイメージで、シャンデリアがロゴになっています。
大きくガラス張りになっているので外から中を見ることができるので入りやすい雰囲気だと思いました。

ロマンに本店とグラスリー（アイスクリーム専門店）それから『ファブリック』というブーランジュリーがあり、ヴァランスValenceと言う町にもパティスリーが一店舗あります。
よく近くのカフェでパティスリーで買ったガトーを食べている人を見かけるので、地元の人に親しまれているお店だと感じます。そしてそれを見かけると自分も一緒に作っているものなのでとても嬉しくなります。

最初に担当した仕事は、お店に出すプティガトーの品出しと仕上げのデコレーション、それからパティシエールを15〜25ℓ炊く事とプティガトーのケセットを用意する等でした。その後、最初に担当した仕事と併せてプティガトーの計量やストック管理、ガトーのカットそしてマカロンのお手伝い等をさせて貰っています。
お店の方は皆さんとても優しいです。
よくça va ?（大丈夫？）とかTu as la pêche？（元気満々か）？と声をかけてくれますし、何か困ったら声をかけてねと言ってくれます。仕事中も楽しそうに会話をしていたりと皆さん楽しそうに働いています。
また、仕事が終わった後に飲みに誘われる事もあり、皆で色々な話を楽しそうにしています。話の内容は分からない事も多いのですが話を振られたりからかわれたり、それに対してジェスチャー混じりに返事をしたりととても楽しいです！なので積極的に参加をするようにしています。

住居はパティスリーのすぐ近くでアパートの1室に1人で住んでいます。
寝室とリビングダイニングに分かれていてシャワー、トイレ、洗面もしっかりあります。
家具や家電もあり、キッチン用品も揃っていたので基本自炊をしていますが生活で困る事はありませんでした。
近くにスーパーや専門店の集まっているモールもあるので買い物にも行きやすいです。
また、ロマンは靴の有名な町で市内には国際靴博物館があります。
そこでは美しいピンヒールや高級ブーツが見られます。
中には古代エジプトの足のミイラや三銃士が履いていたブーツ等もあり、靴の歴史を知ることができます。
また近くに大きな川が流れていてその川岸にはベンチが整備されているので良く涼しんでいるフランス人を見かけます。
遠くに山も見えて景色が綺麗なのでお気に入りの場所になっています。
私もよく川岸で涼しんだりジョギングをしたりしています。

日曜日にマルシェがひらかれているのでよく仕事が終わったと後に行きます。沢山の人が買い物に来ていてよく音楽が演奏されていたりもするのでとても賑やかです。そこで様々な季節のフルーツや野菜等を見たり買ったり、休日にはパティスリーに食べ歩きに行ったりしています。近隣のモンテリマールMontélimarやヴァランスに行ったりもしました。ヴァランスに『ピックPic』と言う女性シェフがされている３ツ星レストランがあるので、近くで研修している友達と食べ歩きに行きました。どの料理も非常に繊細で素晴らしくとても感動しました。日曜日に行ったのでシェフには会えないかも知れないと思っていたのですが会うことができたのでとても嬉しかったです。

研修では学校よりも一度により多く作るので大量生産での作業の仕方や仕事の流れなどがとても勉強になります。また、常にコミュニケーションをとりながら仕事をしているので研修に出る前に比べて理解できる単語や会話が増えました。
そして同じ作業をしている時にはその作業が早く終われるように考えながらしているので、最初の頃に比べて同じ仕事でも早く終われるようになりました。

限られた研修期間だからこそ毎日「今よりも仕事が早くできるように！」と努力して更に色々な仕事がもらえるようになりたいです。また、休日には色々な場所に足をのばしてできるだけ多くのフランスを見て触れたいと思います！
他にも行きたい所はありますが今はマルセイユとニースに行く計画を立てています。