山崎　瑠美さん
YAMAZAKI Rumi
エスコフィエ　製菓研究課程
2011年　秋コース
研修先：「Pâtisserie KIENY」



山崎さんの研修先「Pâtisserie KIENY」は
アルザス地方第二の都市、ミュールーズに隣接する閑静な町にあります。
アルザス地方にはお菓子にもスペシャリテが色々あり、
クリスマスには大きなノエル市が立ち各地から人が集まる場所で、
この地方を研修先として希望する学生も多いです。
こちらのお店のご主人KIENY氏のお兄さんはすぐ近くでレストランを経営しています。


シェフとマダム　　　　　　　　　　　　　　　　　　シェフと一緒に

「会話をしながら楽しく仕事」
学校の延長線上にあるようなイメージがあった研修でしたが、
実際はたくさんのことを任されました。
フランス人の研修生もいますが、1人でやる仕事が多いです。


（写真左）人数が少ないのでやることがたくさんあります。
（写真右）自分作。パスティヤージュとはちょっと違う、フォンダンみたいなものです。

仕事のほとんどは彼から教えてもらいます。おもしろい日本語をよく知っています。

「ひたすら作業をこなす」というよりは、会話をしながら楽しく仕事をしています。
ラボの中の人数が従業員3人、研修生3人と少ないので、
ほとんど全てのガトーに携わることができます。


ほとんどのガトーにたずさわっています


フォワグラのマカロン　
中心にはエピスやフルーツを使った、アルザスのコンフィチュールです

「仕事内容は？」
その日にお店に出すガトーのフィニッション、仕込みが主です。
時々キッシュやプティサレなどのお惣菜系も担当します。
金曜日には週末用としてベリーヌを仕込みますがこちらは全て自分の仕事です。
レストラン用（上記、ご主人のお兄さんのレストラン）のガトーも自分が担当しています。


シェフとフレジエを仕上げ中 朝のフィニションは彼女と手分けしてやっています

1日の仕事の流れは朝5時出勤、8時までガトーのフィニッション、
8時～8時半までみんなで朝食、8時半～12時まで仕込みなど、
それが終わったら12時半まで掃除をして終了という感じです。


仕事が終わった後、シェフにお願いして、ウエディングケーキの組み立てを見せてもらいました。
アプランティのマキシムは写真撮るの下手ですね。笑

「アルザス組と」
アルザスには同期研修生が何人かいるので、
休日は一緒に出かけたりします。
アルザスだけではなくドイツにも行けます。


休日でドイツも行けます。

1人で過ごすときはミュールーズの中心まで行って買い物をしたりおいしいものを食べたりして
リル川沿いを散歩したりしています。


散歩コース　　　　　　　　　　　　　　　リクヴィルのブドウ畑

「その他、生活全般について」
住居に関してはとても恵まれていると思います。
2人部屋を1人で使わせてもらっています。
キッチンもありシャワー、トイレ、冷蔵庫など必要なものも全て揃っています。
お店からは歩いて1分です。

まかないが毎食出るのでそれを取れば食費をかけずに生活できます。
シェフをはじめ、そのお兄さん、お父さん、お母さんと接していますが皆さんとても優しいです。
パティスリーで働いているけれどキュイジニエとの交流もあって楽しく、
アルザス料理を知ることもできました。
とても充実したアルザスでの研修生活を送っています。


右端がお兄さん。真ん中にいるアルノーが主にまかない用意してくれます


（写真左）朝食の時に日本のお菓子をみんなでグテ
（写真右）自分のカメラから目を離すと、自分で撮った覚えのない写真が20枚くらい増えています（笑）