FRANCE

辻調グループ フランス校

ブログ

小野田 陸さん 研修先:Villa René Lalique

研修生レポート

2019.05.17


小野田陸(ONODA Riku)
2018年秋コース エスコフィエ校 フランス料理研究課程
出身校:大阪府立豊島高等学校
辻調グループ出身校:辻調理師専門学校 調理技術マネジメント学科
研修先:Villa René Lalique
https://villarenelalique.com/le-restaurant/

小野田君の研修先はアール・ヌーヴォー、アール・デコの両時代に活躍した世界に知られる宝飾デザイナー、ルネ・ラリックが1920年に建てた別荘を改装した高級ホテル・レストランです。長年にわたりアルザス地方で3ツ星を守っていた「ランスブール」のジャン−ジョルジュ・クライン氏を2015年にシェフとして迎え、翌2016年にたちまち2ツ星を獲得。洗練された空間にマッチしたセンスあふれる現代的な料理が人気を集め、今後ますます期待されるお店として注目を集めています。

「自然に囲まれた研修先」
研修先の立地は一言でいうととても田舎です。レストランは田舎の少し高台のようなところにあってとても景色が良いです。客室は50人くらい入ることができ、全面がガラス張りになっているのでとても見晴らしが良く自然を感じることができます。地下には大きなカーブがありそこでお客さんはアペリティフを飲んだりすることができます。


お店外観


お店内装

「覚えることがたくさん!」
今はガルドマンジェで働いています。アミューズ、オードブルの仕込み、盛り付けをしています。アミューズ、オードブルは種類が多く10種類くらいはあるので、覚えるまではとても大変でした。細かい作業がとても多いのですが、サービス中はその中でもシェフの声を聞き逃さないようにとても集中します。
Villa René Laliqueの料理はとても洗練されていて、食材の組み合わせなどは今の自分では想像のつかないようなものばかりです。特にここの料理にはたくさんのフルーツが使われていて、それが見事に肉や魚、野菜などと、一つの料理になっていて、とてもおどろかされます。


厨房


仕事中です


レストランの料理一例

「従業員は多国籍で面白い」
シェフはとても厳しい方です。葉っぱの向きや油の量、皿の状態など、細かいところまでシェフは見ているので、素早さが求められる中でも、キレイさや量などは、完璧に仕上げて料理をだします。
同僚はよく日本のことを知っていて、日本のアニメのことを知っていたり、空手をやっている人もいます。レストランにはフランス人だけではなく、イタリア、スペイン、アルゼンチン、パラグアイ、ブラジル、インド、フィリピンと色々な国の人がいて、とても面白いです。同じ研修生のゴンザロはいつもすれ違うたびに、Riku Riku ー!と大きな声で声をかけてきてくれます。


同僚のゴンザロと一緒に

「休みの日にはストラスブールへ」
地元の街はとても自然が多いです。休みの日には、スーパーへいくついでに、高橋真梨子の五番街のマリーへ、を聴きながら散歩をするととても気持ちが良いです。
よくいく街はストラスブールです。とても大きな街でなんでもあります。買い物や観光をしたり、日本食を食べにいったりします。特にお気に入りの場所は歩いていてたまたま見つけた卓球台です。ご飯を食べたあと友達とここで体を動かして、カロリーを消費します。休みの日は同じレストランで働いている同僚とストラスブールに行きます。ビストロやパティスリーに行って、たくさん食べます。日本のマンガや音楽についてや、お互いの国のことについて話したりします。


シャトーの友達とストラスブールで

「同じ寮の人たちとも楽しく過ごしています!」
住居は10人ぐらいが住める寮で暮らしています。寮の人たちはとても仲が良く一緒に、キッチンは一つしかないのでよく一緒にご飯を食べたりします。
また休日になると、たまにBBQが開催されビールを飲みながら、みんなでワイワイしてとても楽しいです。


「研修に対するイメージは変わった」
研修に対するイメージは研修が始まってから、ガラッと変わりました。
研修に行く前は日本が話せない場所で一人でやっていけるのかと不安がありましたが、同僚の人たちはとても優しく、理解できないことがあればしっかりと解るまであきらめずに教えてくれます。研修中に変わったことは積極性です。任された仕込みや盛り付け以外にも、言葉ができない分、自分の仕事中も人のしている盛り付けや作業を見て覚えて、「これやっていい?」と積極的に行くと、任せてくれます。断られることもありますが、研修中に色々なことを経験したいのでめげずに頑張っています。
これからの目標は、まだ研修が残り3ヶ月あるのでもっともっと、積極性をもって色々なものを吸収して日本に帰りたいです。