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GrandCœur(グランクール)

フランス校 食べ歩き日記

2017.09.14

パリのポンピドゥー・センターのある大通りのひとつ隣の通りにレストラン・ブラッスリー・GrandCœur(グランクール)はあります。
フランス南東部のコート・ダジュール地方、マントンにあるレストラン、Le Mirazur(ル・ミラズール)は世界第4位(2017年現在)でミシュラン2星を獲得しています。
シェフはMauro COLAGRECO(マウロ・コラグレコ)で
今回紹介するグランクールも彼がプロデュースしたお店の1つです。

メニューは火曜から金曜の平日はアントレ、プラ。もしくはプラ、デセールの2皿で23ユーロ。
アントレ、プラ、デセールの3皿なら30ユーロの構成になっています。
他にも単品で注文することが出来ます。

まずはアントレ。香ばしく焼いたタコとヒヨコマメ、トマトベースのソースにイタリアンパセリが飾られています。
トマトのソースがとても美味しく全ての食材をつないでくれる役割をしていました。
タコの料理をフランスではなかなか見かけることがありませんが、周りのお客さんも何組か注文していました。

もう1品アントレ。青唐辛子のグリルにフレッシュのアプリコットと焼いたレモン。
とてもシンプルですが、旬の青唐辛子は変なえぐ味や辛味がなく、アプリコットの酸味や甘味にとても合います。
焼いたレモンをソース代わりにかけて食べましたが、酸味の中に香ばしさもあり、素材の良さを活かした1品でした。

プラの1皿目は、子牛と牡蠣のタルタルにつけあわせがほうれん草のソテーと夏のサラダ菜。
子牛はまるでマグロのようにサッパリしていて牡蠣とあわせても違和感がありません。
ほうれん草のソテーを型に入れてしっかりと焼かれていたので、食べ進めていてもずっと温かいままでタルタルが冷たいのに反していて食べやすい内容でした。

プラの2皿目は牛のもも肉をグリルし、数種類のきのこのソテー、ジャガイモのロティと肉のジュ。
クリームソースを泡状にして軽くしています。
ジューシーにグリルした牛肉ときのこは鉄板の組み合わせ。
一見量が多いように思いますが、肉のジュと酸味の効いたクリームでどんどん食が進みました。

デセールの1皿目は、ブルーベリーのタルトに蜂蜜と香草のタイムとレモンのグラスです。
タルトの中味はバニラのクリームで周りにはブルーベリーのソースがふんだんにかけられています。
タルト自体はやさしい甘味でまとめられていますがブルーベリーのソースの酸味がしっかりしていて一緒に食べるとバランスが取れています。
グラスも3つの素材の味がやさしく香り、最後にタイムのすっきりとした感じがとても合っていました。

デセールもう1皿はフランボワーズとリュバーブのババ。
マールとフランボワーズのお酒のムースとリュバーブのコンポート、中のババ自体にはフランボワーズのお酒とシロップが染み込んでおり、フランボワーズとリュバーブの酸味もきいています。
全体的にアルコール度数は高いと思いますが、ムースや酸味のパーツがあり、軽く仕上げられていました。

お値段はお手ごろで、味も文句なし。ロケーションもすばらしい。
ぜひ足を運んでいただきたいレストランです。

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GrandCœur(グランクール)
住所:41 rue de temple,75004 Paris
電話:01 58 28 18 90
営業時間:12:00~23:00
定休日:月曜日
URL:grandcoeur.paris