Guillaume FLOCHON (ギヨーム・フロション)
今回紹介するお店はリヨン9区にあるパティスリー「ギヨーム・フロション」です。
2015年にオープンしたパティスリーで、リヨンの中心部からは少し離れていますが、地下鉄の駅やバス停からも近く、便利な場所にあります。
お店の近くには広場があり、日によっては屋外市場も開かれ賑わっています。
こちらのシェフ、ギヨーム・フロション氏はブルゴーニュ地方の生まれで、地元のパティスリーで修業した後、20歳でリヨンに出て有名パティスリー・ショコラトゥリーであるSÈVE(セーヴ)で4年間働きました。
その後、ラ・ボールにあるChristophe Roussel(クリストフ・ルッセル)でシェフ・パティシエを務め、これらの経験から自身の店を持ちたいと思い、28歳でリヨンの地に店を構えることになりました。
リヨンは有名なパティスリーがすでに何件もある、いわゆる激戦区です。
そんな土地に店を構えることにしたフロション氏は、「リヨンにはたくさんの良いパティスリーがあるが、それぞれに個性がある。だから自分も自分らしい菓子を作ってお客様を惹きつけたい。」と話しています。
お店の規模は大きくありませんが、ヴィエノワズリー、生菓子、焼き菓子、ショコラ、氷菓が揃っていて、店内で食べることができるようテーブルと飲み物のメニューもありました。
フロション氏は、ひとつの菓子にいくつかの食感をもたらし、いくつかの違う香りを取り入れるということにこだわっています。
それぞれの風味をしっかり感じつつ、調和のとれた味わいを求めています。
また、最近増えているアレルギーを持つ人のための菓子や低糖質の菓子も作っているそうです。
生菓子の価格は平均4.5ユーロ程度でしょうか。
看板商品のBB'CHOUXは1個1.6ユーロです。
1月にはガレット・デ・ロワ、2月にはビューニュと、伝統的な行事菓子も並んでいました。
生菓子は、伝統的な菓子をベースに個性を加えて洗練されたスタイルで丁寧に作られていました。
MONT BLANC (モンブラン)
冬の定番菓子、モンブラン。
こちらのモンブランはサブレプレッセ(砕いたクッキー生地とチョコレート、プラリネを混ぜて薄く延ばしたもの)、バニラクリーム、マロンムース、コンポテ・カシス・フランボワーズ(カシスとフランボワーズのピューレに砂糖やペクチンを加えて濃度を出したもの)の構成になっています。
カシスとフランボワーズの酸味がマロンとよく合います。
棒状の乾燥メレンゲをまわりにつけています。
CHOCO'POIRE (ショコ・ポワール)
洋ナシとキャラメル、チョコレートのタルト。
とろっとしたキャラメルが中から流れ出てくる仕組みになっています。
サブレ生地の土台にキャラメルで炊いた洋ナシ、チョコレートでコーティングした柔らかいキャラメル、ミルクチョコレートのクリームの構成です。
PERLE JAPONAISE (ペルル・ジャポネーズ)
フランスの伝統的な菓子「ルリジューズ」を思わせる形。
ノワゼットと柚子を使ったお菓子です。
フロション氏は以前からノワゼットとレモンの組み合わせを気に入っていて、柚子がより香り高く繊細であると思いこの菓子を作り上げたそうです。
ヘーゼルナッツのサブレ、柚子のムース、ヘーゼルナッツ風味の軽いクリーム、ヘーゼルナッツクリームを詰めたシューの構成です。
Galette des rois (ガレット・デ・ロワ)
1月のエピファニー(公現祭)の際に食べられるパイ菓子。
こちらのお店ではフランジパーヌクリーム(カスタードクリームとアーモンドクリームを合わせたもの)とチョコチップ入りのものが売られていました。
1月末まで販売されます。
Perles de Vaise(ペルル・ド・ヴェーズ)
半球状の型にチョコレートを流し、ガナッシュを詰めたボンボンショコラ。
薄いチョコレートに柔らかいガナッシュが特徴です。現在9種類のフレーバーがあります。
これからますます活躍が期待されるシェフのお店です。
リヨンを訪れた際にはぜひ足を運んでみてください。
Guillaume FLOCHON
住所:26b rue Masaryk - Vaise - 69009 Lyon
電話番号:04 78 83 72 75
ホームぺージ:https://patissier-chocolatier-lyon.fr/
定休日:月曜日
営業時間:火曜日から土曜日8時〜19時30分、日曜日8時〜13時
アクセス:地下鉄D線 Gare de Vaise