La Marelle(ラ・マレル)
今回ご紹介するレストランは、ミシュラン1つ星を獲得しているLa Marelle(ラ・マレル)です。
お店の外観
辻調フランス校があるアン県の県庁所在地のブル=カン=ブレスに程近いPeronnas(ペロンナ)という街にあるレストランで、シェフはフランス校の外来講師もしていただいている、M.Didier GOIFFON(デェデェエ=ゴワフォン氏)が務めます。研修生も受け入れていただいており、日本に関心があるシェフでもあります。
シェフのゴワフォン氏
フランスではニース、ジュネーブ、イギリスではロンドンで働かれた経歴から内陸地である土地の食材に縛られず海の物をふんだんにコースに使われるのが特徴です。
まずは、メニューを選びながら一杯。
自家製の食前酒は、イチゴのリキュールとシャンパーニュを割ったものでした。
プティサレ(つきだし)は、小さな壺に刺さっているのが塩味のついたバターで作ったグリッシーニ(細長く伸ばしたパン)。
小さなタルトは酸味を付けた赤色のキャベツと生クリーム、上には油で揚げたエシャロット。
皿に寝かせてあるものは、コンテチーズとクミン、アンチョビー入りのクッキーです。
レストランの中は華やかで統一感があります
私たちは95ユーロの「La Marelle...」というコースメニューを選びました。
まずは、アミューズを頂きます。
レンズ豆のサラダの上に食パンのクルトン、ベーコン、ポロねぎの泡が乗ったベリーヌ仕立てでした。
アミューズ
食感としてカリっと心地よいクルトンと噛むとうま味を感じるベーコンとレンズ豆の相性がとても良く、さっぱりと食べ終えることができました。
自家製パン
パンも手作りのプティパンがでてきました。
暖かい前菜はホタテの料理です。
ホタテの料理
表面を香ばしく焼き上げたホタテと酢漬けにされたあんず茸やムースロン(きのこの一種)、そしてホタテの肝で作ったムースが添えられており、最後に口の中でプチプチとつぶれるシトロンキャビアがアクセントとなり料理を引き締めていました。
続いて冷たい前菜は、サッと周りを焼いたマグロのたたきに色々な食感のアーティーチョークや大根、トマト、蕪などが添えられていました。ゴマ油の香りもして中国料理や日本料理のようなテイストの料理でした。
マグロの料理
魚料理はしっとりと仕上げた的鯛のポワレに、グリーンアスパラガスとホワイトアスパラガス、ポロねぎのクリスティアン、下にはシェフが今朝ブルターニュで獲ってきたというアワビのバターソテーが盛られていました。
的鯛とアワビの料理
次に出てきたのは、フォアグラ料理です。軽く燻製にかけたフォアグラの上にカリカリに焼いたパン、そして付け合わせには色々な色の人参をミルフィユ状に組み上げたものでした。
フォアグラの料理
最後に肉料理は、牛肉の赤ワイン煮込みに網がさ茸の泡ときく芋と白ニンジン、ジャガイモのニョッキを合わせていました。
どの野菜も甘みを感じ、酸味のある煮込み料理を和らげてくれました。
牛肉の料理
そして食後にチーズの盛り合わせとデザート2品を頂きました。
洋ナシをシラという品種の赤ワインで煮込んだコンポートをキャラメルがけにしたものに網がさ茸のアイスクリームとエスプーマにかけたジュラワインのムースが絞られていました。
二品目のデザートは色々なフルーツを使ったシャーベットにパイナップルや柑橘類とオリーブオイルを使ったミネストローネが流されていて、最後に口の中をさっぱりとしてくれました。
(左)チーズ盛り合わせ (右)洋ナシのデザート
フルーツのシャーベットと柑橘類のミネストローネ
最後にお茶菓子とお茶を頂きました。
(左)お茶菓子 (右)ヴェルヴェンヌティー
サーヴィスのかたの雰囲気も良く、お店の客層としては30代くらいのカップルや中高年の方々が多く地元の人たちに愛されているレストランだと感じました。
ブルカンブレスに行かれた際はぜひ立ち寄っていただきたいレストランです。
La Marelle
Adresse-1593 av.de Lyon
Tel-04 74 21 75 21
HP-www.lamarelle.fr