L'Embarcadere
今回の食べ歩きでは、学校の近くで、qualité-prix(カリテ・プリ=コストパフォーマンス)に優れ、
なおかつロケーションの良いお店に行こう!と思いました。
そんなに都合の良いお店があるのかと、探した末に選んだのが、エスコフィエ校から車で20分ほど、
Jassans-Riottier(ジャッサン・リオティエ)にあるL'Embarcadère(ランバルカデール)というお店です。
ここは、Georges Blanc(ジョルジュ・ブラン)のビストロとして、ジャッサンのソーヌ川沿いに2011年1月に
オープンしました。現在、ミシュランでビブ・グルマンが付いています。
店名のembarcadère(アンバルカデール)とは「桟橋」という意味で、その名の通り、お店からソーヌ川を見渡すと
目の前に桟橋が見えます。
ロケーションとしては、川沿いに南北に延びる5ヘクタールにわたる公園の中に位置しています。
公園には、ハイキングコースや子どもの遊び場などがあり、ピクニックもできるようになっています。
お店の前から、ソーヌにかかる桟橋が見えます 店内の様子
メニューを見ると、普通のビストロよりは少し値段が高めかもしれませんが、
三ッ星レストランの出店しているビストロと考えれば、お手頃価格と言えるのではないでしょうか。
当日は肌寒かったので、店内で食事をしましたが、暖かい日にはテラス席(150席あるそうです)で食事をしたら、
ちょっとしたヴァカンス気分にひたれそうです。
アミューズはサーモンのタルタルでした ジョルジュ・ブランといえばブレスの鶏
さて、メニューはコース料理が20ユーロ(平日のみ)から、週末は25ユーロからのものがあります。
料理3品とフロマージュとデセールがつく一番高額なコースで52ユーロですが、
今回は思うところがあってアラカルトで注文しました。
当然のことかもしれませんが、カルトで頼むとどれもコースよりヴォリュームがあり、
セルヴィスの方から「よほどお腹がすいてるんですね!」と笑顔で言われてしまいました。
このように、セルヴィスはビストロらしくフレンドリーな感じで、気軽に食事を楽しむことができる雰囲気です。
Soupe de Moules et Poireau au Safran (左がコース、右がアラカルト)
まず、一品目はムールとポワローのスープ、サフラン風味。
スープ、といってもポタージュのように濃厚で、ポワローがたっぷり入っています(ちなみに、ムール貝は
具としては入っていません)。
Cuisses de Grenouilles fraîches sautées en Persillade
2回目のサーヴィス、あつあつを召し上がれ!
ニ品目は、スペシャリテのひとつであるグルヌイユ(カエル)のソテーです。
アラカルトでは、本店と同じように、食べている間に冷めないよう2回サーヴィスされます。
あつあつのグルヌイユは、味付けも油の加減もちょうどよく、美味しくいただくことができました。
Le Traditionnel Poulet de Bresse à la crème, Riz Basmati (avec le Supplément Morilles)
三品目はブレスの鶏のクリーム煮です。
先のニ品でお腹もいっぱいでしたが、引き締まった食感で旨みのつまった鶏肉は、
程よい味付けのソースとも相まって美味で、付け合わせのバスマティー米(インドのお米)と
追加したモリーユ茸とともに、すんなりと食べ終わってしまいました。
Gâteau Grand-Mère Blanc à l'Orange, sorbet quatre fleurs
デセールには、ガトー・グランメール・ブランを注文しました。
セルヴィスの方は気さくに「まだ食べられるの?」と言っていましたが、ブラン家伝統のガトーですから、
食べないわけにはいきません。シンプルながら味わい深いガトーは、甘さ控えめであっさりと食べやすく、
添えられたソルベとともに、食後の口直しにぴったりでした。
食後に、テラス席を見させてもらいました。ソーヌ川を一望できる席もあれば、公園の緑を見渡せる席もあり、
どちらにせよ空が広く、とても心地よい眺めです。
次回来るときには、よく晴れた暖かい日にしよう、と思いつつお店を後にしました。
L'Embarcadère
住所:15 avenue de la Plage, 01480 Jassans Riottier
Tel:04.74.07.07.07
URL:http://georgesblanc.com/
定休日:なし