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MORI YOSHIDA (モリ・ヨシダ)

フランス校 食べ歩き日記

2019.10.23

今回はパリの7区にあるパティスリー「MORI YOSHIDA」をご紹介します。

パリの7区といえば、エッフェル塔からサン・ジェルマン・デ・プレにかけてのブルジョワ地区。
高級住宅街のイメージが強いですが、エッフェル塔や美術館など観光名所が多く、またグルメの激戦区でもあります。
そんな7区にあるMORI YOSHIDAは、ナポレオンのお墓があるアンヴァリッドの近くに位置しています。

シェフは日本人の吉田守秀さん。
2013年に現在のパティスリーMORI YOSHIDAをオープンしました。

外観は全面ガラス張りで、店内はシンプルにショーケースのみのとてもスタイリッシュな雰囲気。
お店のオープンと同時に訪ねてみると、お店には既に買い物にきたマダム達でいっぱいでした!

私がまず目を付けたのは、今回の訪問で一番のお目当てだった「Flan vanille(フランヴァニーユ)」です。

なんとこちらは、「パリで優れたフラン10選」に選ばれているフランです!
パイ生地のようにサクサクとした香ばしいブリゼ生地に、日本のプリンを思わせるようななめらかなアパレイユには、バニラが贅沢に使用されています。
少し大きめですが、あまりの美味しさにぺろっと食べられます。
こちらのフランはとても人気のため、午前中に売り切れてしまうことがほとんど・・・
お求めの際はぜひ午前中に行くことをお勧めします。

2品目はお店のスペシャリテ「Beige(ベージュ)」


土台のタルト生地の中には、ザクザクとした食感のクルスティアン、オレンジ風味のなめらかなチョコレートガナッシュが入っており、上にはライチと紅茶のムースがのっています。
紅茶の味わいがしっかりと感じられ、その中にもほのかにライチとオレンジの爽やかさを感じます。
土台のチョコレートタルトが濃厚さと心地よい食感を出しており、満足度の高いガトーです。

3品目は、こちらもお店のスペシャリテである「M(エム)」

底生地にはヘーゼルナッツ風味のビスキュイ、センターにはメープルシロップのムースとマンダリンのコンフィチュールが薄く敷いてあり、外側はミルクチョコレートのムースでできています。
更に表面は濃厚なチョコレートのグラサージュで覆われており、アクセントにヘーゼルナッツを飾っています。
食べるにしたがってメープルシロップのムースの割合が多くなり、しっかりと風味を感じられます。
全体的に濃厚でずっしりとしたガトーですが、最後にマンダリンのコンフィチュールが口の中を爽やかにしてくれます。

4品目は季節商品である「Solliès(ソリエス)」

外はサクッと、中はしっとりとしたヴィオレ色(紫色)のマカロンに、なめらかなクレームムースリーヌと、新鮮なイチジクが挟まれています。
旬のイチジクを贅沢に味わえる1品です。

5品目は「Mont-blanc(モンブラン)」

土台には、パータフィロと呼ばれる、薄くてパリパリのパイ生地を使用しており、そこに泡立てた軽い生クリームと、栗の味わいが凝縮されたマロンクリームを絞っています。
中心にはごろっとしたマロンコンフィが入っており、クリームはお酒が効いているため、贅沢で大人な味わいです。
あまり見かけないパータフィロのパリパリ食感が心地よいです。

6品目は焼き菓子の中から、「Week-end citron(ウィークエンドシトロン)」です。

しっとりとしたパウンドケーキに、表面にはレモンの酸味の効いたグラスアローと呼ばれる糖衣がかかっています。
口に入れた瞬間にレモンの爽やかな風味が感じられ、甘すぎずパクパクと食べられる焼き菓子です。
ウィークエンドとは「週末」という意味で、日持ちもすることから、フランスでは平日に作っておいて、週末のピクニックやお出かけに持っていくケーキとして愛されています。

私がお店にいる間、店内はひっきりなしに人が出入りし、買い物客で溢れていました。
日本ではお菓子は非日常的なものかもしれませんが、フランス人の日常にお菓子は必須。
フランス人が求める、日本人の吉田シェフが作り出すお菓子、ぜひ味わってみてはいかがでしょうか。

MORI YOSHIDA
住所 : 65 avenue de Breteuil 75007 Paris, France
アクセス: メトロ10・13番線 Duroc駅、6番線 Sèvres-Lecourbe駅
営業時間 : 10:00 - 19:15 (火曜~日曜)
電話番号 : +33 (0) 1 47 34 29 74