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Pâtissier chocolatier Bruno Saladino(パティシエ・ショコラティエ・ブリュノ・サラディノ)

フランス校 食べ歩き日記

2017.02.01

こちらのパティスリーは、LYONリヨンの中心部にあります。

オーナーシェフのBruno SALADINOブリュノ・サラディノさんは、リヨンの有名店Pâtisserie ROLANCYパティスリーロランシーのスーシェフを務め、その後支店のシェフを経て、2010年に独立しパティシエ・ショコラティエ・ブリュノ・サラディノをオープンさせました。開店してすぐにリヨンの評判の店となり、彼の作り出すお菓子は地元リヨンの強豪サッカーチーム、オランピック・リヨネのスター選手達にも愛されています。

内装は水色を基調にシンプルにまとめられ、各所に配置されるチョコレート細工は季節ごとに変わり、シェフのチョコレートに対する愛情がうかがえます。

 

 

生菓子、焼き菓子、糖菓、チョコレートをバランスよくそろえ、自家製の総菜も販売しています。
ショーケース
生菓子

 

 
全てのお菓子が丁寧に作られています。

マカロン


それぞれの味や香りの特徴がしっかり感じられるマカロンです。

菓子パンと焼き菓子

総菜類

フランスの菓子屋で定番の総菜はケータリングの注文もできます。

アイスケーキ

チョコレート


材料の特性を活かしたガナッシュとちょうど良い厚みでかけられたチョコの絶妙な組み合わせです。シンプルな仕上げで同じ形に仕上げ、箱にも詰めやすく、味と作業性の両方を考えて作られています。1段あたり20個入る箱に合わせて常時20種類以上を揃えています。

それでは個別にいくつかのお菓子を紹介します。

L'OLIVIER

この日並んでいる生菓子の中からシェフ一番のおすすめ商品をおしえていただきました。
口に入った瞬間に感じるバジルの爽やかさとオリーブオイルの香りが特徴的な菓子、柑橘の酸味と合わさり絶妙のバランス。味の中心が調理用食材とは思えないほどの完成度。シェフの非凡な才能がうかがえる一品です。

PARIS-BREST


ノワゼットの香りが特徴のパリ・ブレストはシュークリーム風の組み立て。食感のバランスも良く、かみしめた時に広がるノワゼットの香ばしさが心地よい後味につながります。

RELIGIEUSE au chocolat


チョコレートの苦さやうまみ、香りを残しながらクリームは口の中からすっと消えてなくなるほどの軽さ、シュー生地やチョコレートの食感を生かした菓子です。

MACAO


ビターアーモンドの香るブラウニー生地と濃厚なチョコレート感たっぷりの口どけの良いガナッシュクリーム、上に乗せたチョコレートの食感も含め、これぞチョコレートケーキといえる一品です。

BABA au RHUM


クラシックなお菓子はしっかりとした定番の味で仕上げられ、ラム酒は好みで調節できる工夫がされています。

CAKE au CITRON


販売員おすすめのレモン風味のバターケーキ、爽やかな酸味を感じるレモン風味の生地の中には、心地よい苦みのレモンジャムが入っていて、レモンを丸ごと食べているようなバターケーキです。

CANDISES ASSORTIES

リヨンの銘菓、クッションの形をしたお菓子をシェフがアレンジしました。中心部分をフルーツゼリーで作り、アーモンドのおいしさを引き出した自家製のアーモンドペーストで周りを囲み、全体を糖衣掛けでうまみを閉じ込めた職人の技が光るお菓子に仕上がっています。

サラディノ氏が菓子職人を目指したのは9歳、そのころすでに菓子屋の厨房が気になって扉の陰から中の職人達の仕事ぶりを見ていたそうです。職人としてお菓子を考えるときに気をつける事は味や風味のバランスと食感について、オーナーとして気を配っていることは従業員たちを積極的な姿勢でまとめる事、良いチームが素晴らしいお菓子を生み出すと考えています。伝統的なお菓子やテクニックを大事にしながら、新作を生み出す事にも積極的で常に進化を続ける彼と彼のチームがリヨンを代表する菓子屋になるのは遠い事ではありません。
リヨンを訪れた際には、ぜひとも足を運んでもらいたいお店がまた1件増えました。

Pâtissier chocolatier Bruno Saladino
9 Rue Tronchet, 69006 Lyon
04 78 89 00 36
http://www.saladino.fr