Saturne(サチュルヌ)
今回ご紹介するのはミシュラン2016年版で1つ星が付いたばかりのパリの2区にあるSaturne(サチュルヌ)です。
こちらは2010年のオープン以来、ネオ・ビストロ(高級レストランに匹敵する料理のクオリティをもちながら、シンプルなサービスで気軽な雰囲気のレストラン)の先駆け的存在のお店です。
訪問した日も全席満席で、人気店ということがわかります。
こちらのお店はパリの11区にある2号店、クラウンバーもオープンしています。
クラウンバーの食べ歩き日記はこちら↓
https://www.tsuji.ac.jp/college/france/blog/mail_france/clown_bar.html
外観は大きな石の柱と大きいガラス窓で高級感がありますが、店内に入ると木を使った暖かみがありながらもスタイリッシュな内装になっています。
サチュルヌのメニューはmenu carte blancheと言われるデセールを含めた6品構成、75ユーロのコースメニューのみです。
これにプラス65ユーロするとお皿に合わせてワインが提供されます。
1品目はトリュイットと言われるマス、クレソンのグラニテ、その下にはノルマンディー産の牡蠣とサワークリームが隠れています。
マスには軽く酸味のあるマリネがされてあり、クレソンの香り、そして牡蠣のヨード感とサワークリームのクリーミーさがマッチしてとても美味です。
2品目はプロヴァンス産のアスパラグリルとその下にアスパラのピューレ、横には軽く火を通したイカ、周りにブリオッシュのクルトン、シチリア産のレモンの皮、仕上げにアマレット(アーモンドのお酒)がかけられています。
アスパラは今が旬の食材です。とてもみずみずしさがありながらも濃厚な味わい。イカは独特のモッチリとした歯ごたえ、添えられてるブリオッシュのクルトンとアマレットで香ばしさ、レモンの皮で香りという、様々な歯ごたえ、香りが面白い1品になっていました。
3品目はメルランと言われるタラ科の魚の低温調理の下にグリーンピースの蒸し煮、横にピスタチオの粉とピューレとコックと言われる貝、周りにフヌイユの葉が散らされています。
メルランは低温調理をしているのでホロホロとした歯ごたえながらもしっかりと旨味があり、旬のグリーンピースの蒸し煮は酸味が効いて魚との相性抜群でした。
4品目は豚のローストとそのジュ、周りにアンディーブを焼いたものと生のアンディーブスライス、オレンジのピューレとゴマとlinと言われるスパイスのパウダーが添えられています。
この料理はすべてのパーツを一度に食べると様々な旨味、苦み、甘味、酸味、香りが出てきてとてもまとまったお皿になっていました。
デセール1品目、一番上にシェーブルチーズのグラニテとローズマリー風味のはちみつがかかり、その下には洋ナシのキャラメリゼとソルベ、生のクルミが隠れています。
シェーブルチーズの塩味と洋ナシの甘さがマッチした軽い仕上がりの1品でした。
最後の品はチョコレートをふんだんに使ったデセールです。一番上にソバの実とヘーゼルナッツをローストしたもの、その下に暖かいチョコレートのソース、下に隠れているのがホワイトチョコレートのアイスになっています。
温と冷のバランスが取れていて、濃厚な味わいでした。
料理のクオリティはとても高いですが、お店の中はカジュアルですし、セルヴィスの方も気さくな方ばかりなので、肩ひじ張らずに食事ができる空間だと思います。
パリに行った際は是非訪れてほしいお店です!予約は必須ですよ!!
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Saturne(サチュルヌ)
住所:17, rue Notre-Dame des Victoires - 75002 Paris
TEL:01.42.60.31.90
HP:http://www.saturne-paris.fr/