調理外来講習 M. Patrick HENRIROUX(パトリック・アンリルー氏)/Restaurant LA PYRAMIDE (ラ・ピラミッド)
今回の外来講師は、リヨンの南、ヴィエンヌVienneという町にある老舗レストランLA PYRAMIDE ラ・ピラミッドのオーナーシェフ、
Patrick HENRIROUX パトリック・アンリルー氏です。
ラ・ピラミッドは、かつてフランス料理の巨匠フェルナン・ポワン氏が腕を振るっていたお店として、
また多くの有名料理人が修業をしたお店として有名です。
「フランス料理を勉強している人なら誰でも知っているレストラン」と言っても過言ではないほどの有名な老舗レストランです。
現在レストランでは、地元で採れる約70種類の野菜を使いメニューを組み立てているそうです。
今回はその中からトマトの料理とアーティチョークと的鯛の料理の2品を作っていただきました。
シェフは毎週日曜日、研修生と市場に行き、市場に並んでいる素材から新しいメニューのヒントを得ているそうです。
トマトは皮、種をとり、薄切りにして、オーブンで軽く火を入れ、上にチーズのムースを搾ります。
タイム、にんにく、オリーブ、鴨胸肉の燻製などがチーズのムースで覆われており、このお皿には、色々な香り、触感、味が含まれています。
トマトが美味しい時期ならではの料理ですが、トマトを他の旬の野菜、魚、鶏肉などに替えても美味しいそうです。
(写真はチーズのムースを作っています)
アーティチョークは、ピュレ、さっと湯がいたもの、フライ(チップ)と色々な形に調理します。
レストランで使う魚は塩をして45分、余分な水分を除き、調理するそうです。
アーティチョークの煮汁はソース代わりにしても良いそうです。
今日はスープ・ド・ポワソン(魚のスープ)を添えました。
(写真はアーティチョークを剥いています)
今日の授業では、一皿の組み立て方を学ぶことができました。
学生は今、ムニュ・スペシオ(卒業記念制作)に向けて、自分達で作る料理を考えているので、非常に参考になる授業でした。
今回の在校生アシスタントは、
鈴木 裕太君(左)、岩井 太暉君(右から2番目)、高 永大君(右)でした。