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辻調グループ フランス校

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製菓外来講習 M.Bruno SALADINO(ブルノー・サラディノ氏) / Pâtisserie BRUNO SALADINO(パティスリー・ブルノー・サラディノ)

フランス校教壇から

2022.05.25

今回お越しいただいたのはブルノー・サラディノ氏です。

以前はリヨンのCrois-Rousse(クロワ=ルス)にある、Pâtisserie Alain Rolancy(パティスリー・アラン・ロランシー)で14年間シェフを務め、その間に多くのコンクールに出場し、常に上位を獲得されました。また、2018年を含め、3度もM.O.Fの最終選考に残った経験をお持ちです。

現在は、ヴュー・リヨン(リヨン旧市街)にお店を構えられています。

講習メニュー

*BERLINGOT MENTHE(ベルランゴ・マント) 

フランスで一般的な飴菓子。今回はミントで風味付けしています。緑色に着色した飴と白い飴を交互に重ねながら伸ばすことで綺麗な層になります。

*GUIMAUVE CITRON(ギモーヴ・シトロン) 

 ギモーヴは、日本でマシュマロと呼ばれているお菓子です。一般的には卵白を泡立てて作ること

 が多いですが、今回は転化糖と煮詰めたシロップ、ゼラチンを泡立てて作っています。

 こうすることで口溶けよく軽い食感になり、更に保存性も高まります。泡立て具合も重要です。

*CARAMEL MOU CHOCOLAT(キャラメル・ムウ・ショコラ) 写真左手前

 ムウとはフランス語で柔らかいという意味。口に入れるとすぐに溶け始めるような柔らかさで、

 キャラメルとチョコレート、両方の味わいを楽しむことが出来ます。

 食感として、砕いたローストカカオを加えています。

*PATE DE FRUITS FRAMBOISE ROSE(パート・ド・フリュイ・フランボワーズ・ローズ) 写真左奥

 フルーツの果汁をふんだんに使用したコンフィズリー。今回はフランボワーズとバラの組み合わ

 せです。フランボワーズの酸っぱさとバラの華やかさがとてもよく合います。

*MODELAGE PATE D'AMANDE(モデラージュ・パート・ダマンド) 

 日本ではマジパン細工と呼ばれます。サラディノ氏が得意とされるテクニックの一つでイノシシ・  

 ネズミ・カメの3種類を作っていただきました。アーモンドと砂糖を主材料としており観賞用ではな

 く、食用で作られます。

今回講習助手を務めた研究生2名。撮影時にマスクを外してもらいました。

以下、助手を務めた研究生のコメントです。

『 日本であまり見かけなかったコンフィズリーの授業で、それぞれのお菓子に知らなかった新しい技法や食感、味を経験できてとても勉強になり、日本にこの美味しさが普及したら良いなと思いました。カカオニブを合わせたキャラメルを食べたことがなかったですが、味や食感のアクセントにとても使いやすい食材だと感じました。講師の方は1つ1つの仕事が早く、特にマジパン細工はあっという間でした。何度作っても、いつも正確な仕事ができるパティシエになりたいと思いました。』

『 今回の授業の中で、様々な経験をさせていただきました。作業のポイントや理由を実践しながら教えていただけたのでわかりやすく、納得しながら作業を進めることが出来ました。先生の和訳なしではわからないフランス語もあり、不安になることも多かったので、これからもっとフランス語の勉強をして研修に行っても楽しんで仕事が出来るようになろう!と強く思いました。ギモーブが苦手だったのですが、今回とても美味しくて自分の中で革命が起きました!』