製菓外来講習 M.Christian Dorange(クリスチャン・ドランジュ氏)
今回の外来講習は、クリスチャン・ドランジュ氏にお越しいただきました。2000年に行われた氷の彫刻の大会でフランスチャンピオンに輝いた実績があり、フランス各地の製菓の学校やイベント会場などで腕前を披露されています。
今回のテーマは海の中の魚でした。
デッサンをもとに、一塊の氷にチェーンソーを使って大きく形作っていきます。
とても躍動感の溢れる彫刻する姿を見て、研究生もワクワクしていました。
細かな彫刻に使う道具や滑らかにするための道具などの説明も交えながら彫刻を進めていきます。
日本製の道具も愛用しており、ドランジュ氏曰く「日本製が一番!」とのこと。作業も手早く正確です。
研究生達にも気さくに話しかけてくださり、彫刻にも携わらせていただきました。
ドランジュ氏の名前を呼ぶときも「"JUJU"とあだ名で呼んでください。」と話していただき、研究生との距離を縮めていただいたことで、楽しい雰囲気で質問を交えながら講習が進みました。
研究生から、氷細工はなぜお菓子のカテゴリーなのかという質問がありました。「フランスではアイスやシャーベットのコンクール、それらを使ったお菓子のコンクールがあり、氷を細工したものと一緒にディスプレイし審査されたりします。お菓子の世界大会でも氷細工は含まれていますよ。」と説明していただきました。
また、ドランジュ氏が過去依頼を受けた氷細工の写真や、フランスのコンクールで優勝した時の写真なども見せていただきました。
アシスタントを務めた研究生のコメント
「初めて氷細工を近くで見て、さらに削るという体験ができてとても貴重な経験ができ楽しい講習でした。大きな氷の塊をデッサンを見ながら形づくられ、とてもかっこよかったです。氷細工専用の機械で大胆に削ったり、細かい部分は日本製のノミを使い慎重に削ったりと、躍動感溢れる作品が目の前で出来上がり本当に凄い!と思いました。」
Merci!M.JUJU!!!