調理・製菓外来講習 Mme Florence VARAINE(フローランス・ヴァレーヌ氏)/C.I.V.B(ボルドーワイン委員会)
フランス校では調理・製菓の全学生を対象に、フランスの食文化には欠かせない、ワインに関する校外授業があります。今まで、シカレックス見学でボジョレー・ワインを、ボーヌ見学でブルゴーニュ・ワインを学んできました。
今回は外来講習という形式で、ボルドー・ワインについて学びました。レクレール校でも、2月4日に同様の講習を受講しました(レクレール校での様子はフランス校日記をご覧ください:https://tsuji.fr/blog/diary/post_542.html)。
その後、2月19日から20日にかけて、両校の全学生でシャンパーニュ地方に行き、発泡性ワインの代名詞ともいえるシャンパーニュについての校外授業を行いました。
今回のボルドーワイン講習で講師をしていただいたフローランス・ヴァレーヌ先生は、ボルドーワイン委員会の講師やワイン関係のジャーナリストとして活躍されています。この授業のために、毎期わざわざボルドーからお越しいただいています。たいへんありがたいことです。
授業では、まずボルドーワインの生産地、ボルドー特有の格付け、ボルドーワインで使われるブドウの品種等、全般的な事柄について資料を使いながら分かりやすい講義をしていただきました。
講義の後は、いよいよ試飲の時間です。
今回試飲したのは、クレレClairetと呼ばれるロゼワインより色の濃い、軽口の赤ワインと、ボルドーワインの産地のひとつであるサン=テミリオンSaint-Emilionの、上質な「グラン・クリュGrand Cru」と格付けされた「グラン・クリュ・クラッセGrand Cru Classe」の赤ワイン、そして、クレマンClementと呼ばれるスパークリング・ワインの計4種類を試飲しました。
写真5「左から、クレマン、クレレ、サン=テミリオン・グラン・クリュ、サン=テミリオン・グラン・クリュ・クラッセ」、
試飲の仕方は今までも学んできましたが、まず色を見て、香りを確かめて、それから口に含み味わってから吐き出します。どれも、まず自分自身で感じ取ってみることが大切です。その上で説明を聞くと「なるほど!」と合点がいくのです。そういった意味でも、専門家の解説付きで試飲ができるというのは、たいへん勉強になる貴重な機会でした。
ボルドーワインでは、複数のブドウ品種をブレンドすることができますので、今まで勉強をしてきたボジョレーワインやブルゴーニュワインといった単一品種のワインとは一味違った世界を楽しめたことでしょう。
今までのワイン関連の校外授業に関しては、「フランス校日記」をご覧ください。
シカレックス見学:エスコフィエ校https://tsuji.fr/blog/diary/post_501.html