井上夢望さん:調理・2014年度春コース
オープンキャンパスの時にいただいたフランス校のDVDを見て、「かっこいい!行きたい!」と思ったのが、
フランス校進学を決めたきっかけです。「今しかできないことを全力でしなさい」という親の言葉も決め手になりました。
フランス校では、高級レストランで出されるような料理を2人で仕上げなければいけないので、ひとりひとりに責任感や
料理の理解力、そしてスピードが常に求められます。最初のころは苦労しましたが、シミュレーション実習なので、
クリヨン役の仲間やフランス人から、「Merci」、「美味しかった!」という言葉を直接聞くことができます。
その言葉を聞くだけで実習の疲れも一瞬で吹き飛びます!
M.O.F.のナレ先生が、すごく近い距離で指導してくださるのが、フランス校の一番すごい所だと思います。
調理場、レストラン、講習室では常にフランス語が飛び交っていて、ナレ先生のフランス語のオーダーが
聞き取れないと何もできないので、常にすごい緊張感です。
最近では、フランス校ならではのこうした雰囲気を楽しめるようになってきました!
寮では常に友達が近くにいるので一人で寂しい思いをすることはないし、毎日学校であったことを部屋に帰って話したり、
相談に乗ってもらったり、とても楽しく過ごしています!
パンの特別授業
シャンパーニュ見学
休暇で訪れた街で印象的だったのは、ブルゴーニュ地方のオクセールAuxerreと、アルザス地方のストラスブールです。
オクセールは大きくはありませんがとてもきれいで、「シャトーから遠くないところに、こんな素敵な街があるなんて!」
と驚きました。日本にいたときから、この街にある「ル・ジャルダン・グルマンLe Jardin Gourmand」というレストランに
行きたいと思っていたのですが、そこで食事をすることもできました。
ストラスブールでは、「ベッコフ」や「シュークルート」などの地方料理や、名物である「フォワ・グラ」を使った料理を
たくさん食べました!
オクセールのレストランで
コルマールの街並み
「ポール・ボキューズ」、「レジス・エ・ジャック・マルコン」、「レ・クレイエール」などの有名レストランにも
食べ歩きに行きました。料理はもちろんですが、サーヴィスや内装など、総合的なレベルの高さを実感しました!
「ポール・ボキューズ」で
この原稿を書いている時点では、「ムニュ・スペシオ」で出す料理のことで頭がいっぱいです!
私はアントレ(前菜)のオマールを使った料理を担当する予定です。
ナレ先生や日本人の先生方のアドバイスを聞くたびに、「もっと勉強しなくちゃ!」という気持ちになります。
新しい料理を、自分とは考え方の違う仲間と一緒に創作することは簡単ではありませんが、学ぶことも多いです!
例えば、料理の盛り付けの意図について、以前よりも深く考えられるようになったと思います。
ムニュ・スペシオのひとコマ
9月からは、ノルマンディー地方の1つ星レストラン「シャトー・ダドメニル」というレストランで研修する予定です。
レクレール校の仲間と離れるのは少し不安ですが、研修は、本場の現場で働ける、本当に貴重な機会だと思っています。
現場の仕事の流れを理解して、作業のスピードを今よりもっと上げていくことが目標です!誰よりも多くのことを吸収して、
何倍も成長して日本に帰るつもりです!
学校の実習で星付きレストランの料理を作ったり、そうしたレストランで研修できるなんて、日本ではできないことだと
思います。フランス料理の世界を目指している人は絶対に来た方がいいと思います!
私が毎日、朝から晩までフランス料理のことだけを考えて、それに打ち込めるのは、支えてくださっている人が
たくさんいるからです。家族や友達、支えてくださっている人たちの大切さを日々痛感しています。
日本にいたときよりも、周囲の人に素直に感謝することができるようになったと思います。
特に、フランス校への進学を許してくれた父、母に感謝したいです。どうもありがとう!
井上夢望 INOUE Tsubomi
レクレール校 調理 2014年春コース
[エコール辻大阪] フランス・イタリア料理マスターカレッジ フランス校留学コース
出身高校:広島県立福山誠之館高校 卒