辻野 麻由佳さん:製菓2017年春コース
「フランスの食物や文化をじっくり体感するために」
小さいころからパティシエになることが夢で、大学でも栄養学や食について学んでいたこともあり、外国の、特にフランスの菓子や食文化にとても興味を持っていました。
お菓子に関する知識、技術の習得だけではなく、日本にない食物や文化をじっくり体感するには、10か月もフランスで勉強できる辻のフランス校しかない、と思い入学を決めました。
「働くとき、遊ぶとき、のメリハリがあるフランス」
フランスでの生活で驚いたことはいくつかあります。
その一つが休日(日曜と祭日)には閉まっている、または営業時間が短いお店が多いこと、そしてバスの本数が一気に減ることです。
はじめは買い物や遊びに行くのに不便だと思っていましたが、仕事をする平日と遊ぶときは遊び休む時は休む休日とのメリハリをつけるフランス人の国民性なのかな、と理解できるようになりました。
また網戸がない、クーラーがない建物がある、など、日本の建物との違いにも驚きました(日本より蚊が少なく湿度も低い)。
「一日中お菓子のことを考えられる環境」
フランス校での特権、それは一日中お菓子のことや食材のことを考えられることです!
そして実習では仕事をするうえで手際よく作業すること、自分の仕事に責任を持ち丁寧な作業をすること、そして自分の仕事内容をちゃんと理解して実習に挑むことが大事だと思いました。
良い製品を作るためには一つ一つの作業、スピードを上げないと状態が悪くなるし、いい加減な作業だと必要な数が作れなくなるし、仕事内容を理解していなければ実習が終わりません。
朝から晩まで授業があるので予習復習は大変ですが、日本の学校にいたとき以上にお菓子と向き合いより良いお菓子を作れるよう、実習に臨めるようになったと思います。
製菓実習もサーヴィスの実習もフランス人シェフや先生方とフランス語で話すので、たくさんの表現を覚えることができます。
実習のサイクルが早く、毎日新しいことが実習の中でたくさん出てくるので覚えるのは大変ですが、周りにはモチベーションの高い仲間がいるのでとても充実しています。
「授業以外の生活もとても充実」
寮での生活は2人部屋で、同室の子や隣近所の部屋の子たちと実習や講習でわからないことを教えあったりしています。
学校以外での生活も一緒にしているので悩みを共有できたり、相談もしあっています。休日はリヨンに行くことが多いです。
ヴァカンスにはストラスブール、イタリアのローマなどに行きました。
その土地のおいしいものをたべたり観光もし、とても充実した夏休みを過ごしました。
「研修先はロワール地方のパティスリー」
9月から始まる研修はロワール地方の「パティスリー・ゲレンゼー」に決まりました。
今はまだ日本人が多い環境ですが、研修先ではフランス人の中に一人。
フランス語でコミュニケーションが取れるか、仕事についていけるか、不安も多いですがどんな研修が待っているのかワクワクしています。
「フランス校に進学を考えている人たちにメッセージ」
どんな目的でフランス校に来るのか、自分の中に軸となる目的、目標を持った方がいいと思います。小さなことでもいいと思います。
目標が一つでも小さなことであってもあるのとないのとではフランスでの充実感、モチベーション、吸収量が違うと思います。
フランス校での学び、経験は絶対無駄にはなりません!
辻野 麻由佳 TSUJINO Mayuka
2017年春コース エスコフィエ校製菓研究課程
出身校 帝塚山大学
辻調グループ出身校 エコール 辻 大阪 辻製菓マスターカレッジ(フランス校進学コース)