三枝加奈さん：調理2016年秋コース

在校生レポート

2017.02.07

中学生のころから「料理人になりたい！」と思っていて、高校も調理科がある学校を選びました。高校の研修旅行で一週間フランスを訪れることがあったのですが、そこでフランスで働かれている日本人料理人のお話を伺って、「フランス料理の道に進みたい」、「本場のフランス料理を学びたい」と思いました。

高校卒業後、アルバイトをしながらフランス語学留学の準備を進め、1年間パリでフランス語を学びました。その後、フランス料理を基礎からしっかり学ぶため、エコール辻大阪へ入学しました。語学と料理の基礎を身に付けた上で、フランスで料理を学ぶことができたら、料理人としての経験や幅が広がるに違いないと思い、フランス校進学を決めました！

外来講師と記念撮影（中央が三枝さん）

エコール辻大阪の学生だったころ、フランス校の卒業生からお話を聞く機会があり、たくさんの情報を得ることができたので、想像通りのことが多かったのですが、はじめのころは授業についていけるかどうか、人間関係がうまくいくかどうか、不安に思うこともありました。でも、授業が進むにつれて少しずつペースがつかめてきて、仲間とも料理の話し合いをするうちにうちとけてきました！

実習、サーヴィス、仕込みとほぼ毎日実習をしているので、入学当初は予習、復習の時間を作るのにも苦労しましたが、4ヶ月ほどが経った今ではフランス校のリズムにも慣れ、自分の時間も作れるようになりました。また、同級生の意識が高いので、おのずと「負けたくないから頑張らなくては！」という気持ちが増しています！

フランス校は学期が3つの「セリsérie（期間）」に分かれていて、段階的に実習の内容が高度になっていきます。1セリでは、ナレ先生のフランス語を聞くので精一杯で、話すのも単語を並べる程度のことが多かったです。2セリではナレ先生のフランス語に反応できるようになり、さらに短い文を作って話ができるようになりました。フランス語を毎日使うことによって、たくさんのことを吸収していると感じています！

日本の学校との違いは、何と言っても、フランス人の先生方に直接教えてもらえること、外来講習の際に星付きレストランのシェフやM.O.F.受章者の技術を目の前で直接学べることだと思います！

レストランシミュレーション実習

寮の生活では、製菓の学生も同じ部屋なので、シミュレーション実習で出てきたお菓子についてレシピを見ながら教えてもらっています！今後私が働くお店でデセールを作ることも十分あり得るので、同じ部屋の仲間から教えてもらったことがいつか必ず役に立つと思っています。

製パン特別授業

冬の3週間のバカンスは、計画表提出の1か月前からホテルや飛行機、電車などを友達と手分けして行いました。いろいろな国や街に行きましたが、特に印象に残っているのは、フランスのアルザス地方とプロヴァンス地方です。コルマールで食べたアルザス地方の名物料理「シュークルート」や、マルセイユで食べた「ブイヤベース」の味は忘れられません！本場の土地の雰囲気を感じながら食べることで、よりいっそう美味しく感じられました。

アルザス地方のコルマールで

マルセイユのレストランで

また、有志の学生で、「アレクサンドル」や「メゾン・デコレ」といったレストランに食べ歩きへ行きました！どちらレストランのメニューも、私が食べたことのない食材を用いていたり、面白いアイディアがいたるところにちりばめられていたりして、宝石箱のようでした。学期末の卒業記念食事会「ムニュ・スペシオ」の料理を考える上での参考にもなりました！

研修については、オーヴェルニュ地方のレストラン「レジス・エ・ジャック・マルコン」（『ミシュランガイドフランス』2016年版で3つ星）で研修したいと思っていましたが、もし可能であれば今までフランス校の学生が行ったことがない新しい研修先も経験したいです。そうしたお店にいくフランス校の研修生は、フランス校の第一印象を与える人になるはずです。お店の方が良い印象を持ってくださるように常に意識して働きたいです！

サーヴィス実習中の一コマ

フランス校への進学を考えている方には、フランス語を1年目から少しずつ覚えておくことをおすすめします。フランス人の先生やシェフの言っていることを正確に理解できればできるほど、実習や仕事がスムーズに進められるからです。
あと、毎朝シェフに笑顔で挨拶することもとても大切です！フランスでは、言葉が十分わからなくても、笑顔で接したり、目をしっかり見てうなずいたりして、自分の存在をしっかりアピールすることが大事だと思っています。

バカンス中に訪れたロンドンで