【人としても成長できるフランス校】佐藤 颯真さん:2024年秋コース調理
【フランス校で体験できる学びの深さに魅力を感じて】
フランス校に入学を決めた理由の一つは、フランス校に行っていた先生方からのお話を聞く機会があり、その経験や学びの深さに大きく魅力を感じたことです。元々フランスに留学してみたいという気持ちがあり、その話を聞いたことで自分の夢をより具体的にイメージできるようになりました。また、フランス料理を本場で学び、実際にその文化や技術を肌で感じたいという思いが強くありました。日本では得られない現地の空気や食材、伝統的な調理法を直接体験することで、自分の料理の幅を広げたいと考えています。これらの理由からフランス校入学を決めました。
【語学力の向上に加え、実践的なスキルを学ぶ】
フランス校では日本でのシミュレーション実習との違いを大きく感じました。日本で事前にシミュレーション授業を体験していたおかげで、比較的スムーズに実習を進めることができましたがが、最も大きな違いはやはりフランス人の先生がいることです。フランス語で直接指導を受けるためのコミュニケーションの重要性を改めて実感し、フランス語の習得が非常に大切だと感じました。また、日本の実習では8人で一つのコースを作り、分担して料理を提供する形でしたが、フランス校では二人一組または一人で各ポジションの料理を仕上げなければいけません。私は一人で料理を仕上げるポジションにいるため、他のメンバーがペアで作業を進める中、全ての工程を一人でこなす必要があります。そのため効率よく作業を進めることや、時間配分を意識することが求められ、とてもよい経験になっています。フランス校での実習を通じて語学力の向上だけでなく、実践的なスキルや作業の効率化についても多く学ぶことができました。
フランス人シェフ ナレ先生と一緒に
【日本とフランスの学びにそれぞれの良さを感じます】
フランスと日本の学びには違いがあり、それぞれ良さがあります。まず、日本の学びの特徴は「基礎をしっかり固めること」です。授業では細かい技術や手順を丁寧に教えてもらえ、また全員で協力して作業を進めることが多くチームワークを重視する点も日本の実習の良さだと思います。一方フランスの学びは「実践を重視し、主体的に考えること」に重点を置いていると思います。フランス校では少人数で料理を仕上げるので自分で判断しながら作業を進める必要があります。そのため自分の力で考え、効率よく動く力が自然と鍛えられると思います。また、フランス人の先生方とのコミュニケーションを通じて、フランス語のスキルや現地の食文化への理解も深まるのが大きな魅力だと思います。
【授業以外の時間も学べることが多い】
フランス校で寮生活を初めて経験しました。最初は少し不安もありましたが、実際に過ごしてみると友達と一緒に生活する楽しさを実感しています。また、共同生活ならではのルールやマナーを意識することで、相手を思いやる気持ちや協調性も身についたと感じます。忙しい日々の中でも仲間と過ごす時間があることでリフレッシュできたりするのが寮生活の魅力です。休日は友達とマルシェやリヨンに行ったり、食べ歩きに行ったりして楽しんでいます。フランスならではの新鮮な食材を探したり、おいしい料理を食べたりすることで、日々の学びにもつながっています。
シャンパーニュ醸造所「ゴセ社」見学でシャンパーニュの試飲をしました
料理の世界大会「ボキューズドール」や製菓の世界大会「クープドモンド」の応援も頑張りました!
【忘れられないような思い出もできました!】
ヴァカンスではパリやモンサンミッシェルへ旅行し、美しい景色や歴史的な建築を見て楽しみました。パリでは有名なレストランを訪れ、様々な料理を味わいながら美食の街の魅力を堪能しました。また春コースのフランス校に進学していた友達に会い一緒に料理を作った時間もとても楽しく、貴重な思い出になりました。休日やヴァカンスも新しい発見や学びがある貴重な時間になっています。
食べ歩き先で印象に残っているのはシャンパーニュ地方のランスという町にある「ARBANEアルバーヌ」というレストランです。このレストランのシェフPhilippe MILLE(フィリップ・ミル)氏は以前に外来講師としてフランス校に来てくださり、その時の料理も素晴らしかったのですが、実際にレストランを訪れると料理の美しさや味の繊細さに改めて感動しました。更にシェフはとても気さくな方で厨房に入れてくださったり、様々な話を聞かせてくださる機会もあり貴重な経験となりました。ただ食事をして楽しむだけでなく、料理の奥深さやシェフのこだわりを直接感じることができ、忘れられない食べ歩きの思い出になりました。
レストランARBANEアルバーヌにて
リヨンの老舗レストラン「ポール・ボキューズ」にて
【研修先では新しい環境に挑戦できることが嬉しい】
研修先がミシュランガイド三ツ星を獲得しているレストラン「Maisons Marcon」に決まった今、期待と緊張が入り混じった気持ちです。フランスの名門レストランでの経験は、自分にとって大きなチャンスであり、学びの多い時間になることは間違いありません。フランス語の壁や、現場の厳しさなど、不安がないわけではありませんが、それ以上に「ここで成長したい」という気持ちが強いです。これまでの努力が実を結び、新しい環境に挑戦できることが嬉しく思います。
研修先では料理の技術向上はもちろん、現場での動き方やチームワークの大切さをしっかり学びたいと思っています。また、フランス語でのコミュニケーションも必要になるため、積極的に会話し、現場の雰囲気や流れを理解しながら少しでも多くのことを吸収したいです。現場ならではの緊張感や厳しさもあると思いますが、それを乗り越えることで成長できると信じています。一つひとつの経験を大切にしながら研修を通じて自分の課題を見つけ今後の糧にしてきたいと思います。新しい環境での学びを楽しみにしながら精いっぱい頑張りたいです。
【フランス校へ進学を考えている皆さんへ】
フランス校での学びはとても貴重で刺激的な経験になります。日本とは異なる環境の中で本場の技術や考え方を学ぶことができるのはもちろん、フランス語でのコミュニケーションや異文化に触れる機会も多く、料理だけでなく人としても成長できる場です。最初は不安や戸惑いもあるかもしれませんが、挑戦することで必ず新しい発見があったり充実した時間が過ごせるはずです。また、フランスでの生活は日本とは違う楽しさや魅力があり、休日やヴァカンスを利用して現地の文化や食を体験することも大きな学びとなります。
大切なのは自分から学ぶ姿勢を持つこと、新しい環境を楽しむことです。不安よりもワクワクする気持ちを大切にしてぜひ思い切ってチャレンジしてください!
今期の技術優秀賞を受賞しました。
佐藤 颯真(SATO Soma)
三重県 大橋学園高等学校 卒業
辻調グループ出身校 辻調理師専門学校 調理技術マネジメント学科