端午の節句
5月5日は端午の節句、こどもの日です。
辻製菓専門学校の和菓子の授業では季節に因んだお菓子を作成しています。
今日は製菓衛生師本科、製菓マネジメント学科1年生の学生さんが端午の節句でよく食される 『粽』 の実習を行っていたので和菓子実習室を覗いてみました
実習室では一般のお店で使われている業務用の蒸し器を使用しています。やけど等の事故が無いようにしっかり使い方を確認しながら生地を蒸しています。
ちゃんと蒸せてるかな?とみんなで確認
ここで粉っぽいとまだ生地がしっかりと蒸せていないので注意
粉っぽさがなければ生地の蒸し上がりです
ここからはお餅の生地なので冷めないうちに分割(お菓子1個分の重さへ分けること)、成形(製品の形へすること)していきます。
そしていよいよ笹で巻いていきます
仕上げに『いぐさ』で巻いていきます。
この時に笹が緩まないように巻くのが大変そう
すごいきれいに巻けていますね
これを5回繰り返し、さらに5本組にしていきます。
5本組の完成
「外郎粽」
粽について・・・・・・
5月5日は中国の昔の王族、屈原という人の命日です。彼は周りの人物にねたまれて失脚し、『泪羅』という湖で入水自殺をしました。
彼の死を悼み竹筒に入れた米を投げ入れたことが、粽を食べるようになった起源といわれています。粽という名前の由来は、茅の葉で巻かれた所から、また、何度もいぐさでまくところから、千回巻く⇒千巻き(ちまき)になった、などです。
端午の節句とは?
端午の「端」は「はじめ」、「午」は十二支の「午」、「はじめの午の日」を意味します。
端午の節句は「菖蒲の節句」ともいわれます。「菖蒲」は「尚武(武事や軍事を重んじる)」と同音であるため、男子の誕生を祝う日となりました。
鯉のぼりを飾るのは何故?
昔、中国で「流れの急な『竜門』という河を登りきった鯉は竜になる」と言われた事から、男の子の将来の出世を願って「鯉のぼり」を上げるようになったんですよ。
柏餅について・・・・・・
柏の葉には、「新芽が出てくるまで古い葉が落ちない」という特徴があります。武家の人たちにとって最も大切な家の存続を願い、食べられるようになりました。