製パンの後期期末実技試験
最後の製パン実技試験は
テーブルロール4種類(丸形・棒状・クノーテン(結び目)・ロール)を1人で作ります。
試験のテーマはズバリ、「分割~焼成までの作業を自分で判断して焼き上げる」です。
作業とは分割・成形、最終発酵、窯入れ・焼成・窯出しのことです。
まず始めはタイムチェックから。
入学当初から取り組んできた課題で、いかに早く正確に作業(分割)できるかを見ています。
続いての作業は丸形、棒状、クノーテン(結び目)、ロールの成形です。
丸形のポイントは、手のひらで包むようにし、
指先で生地の端を底のほうに送り込んでいき、生地表面を張らせることです。
棒状はシンプルですが、学生が1番苦戦する形です。
生地の上から手のひらをかぶせて前後に転がしますが、力加減が難しいです。
クノーテンとはドイツ語で「結び目」の意味です。
細長い棒状の生地を編むことで、独特の形になります。
皆さんおなじみのロールは麺棒で伸ばして巻いていきます。
最終発酵でふくらませた生地は、つや出しに卵を塗ってオーブンに入れます。
最終発酵後の生地はとてもふわふわ。はけで卵を塗る時に力を入れすぎるとしぼんでしまいます。
せっかくきれいに作ったパンが台無しになることもあるから、優しく丁寧にね!
さあ、きれいに焼けているかな?
きれいにそろった形で良い色に焼けました。
1年間の集大成だけど出来栄えはどうだった?
採点する先生たちも真剣な表情。緊張の瞬間です。
卒業して就職する学生。2年に進学する学生。
春からはそれぞれの道を歩んでいきます。
学校で学んだことを生かして頑張って下さい。みんなお疲れ様でしたー。
いい笑顔ですネ!
~プロフィール~
辻製菓専門学校 製パン担当
浅田 和宏
パン職人歴は36年目になるが、日々パンと格闘中。
学生と共にまだまだ成長中のはず!
近頃の気分転換は、ポケモンゴーをしながらの散歩と、
お風呂屋さんのサウナで発汗後に冷水に入り、心身ともに「ととのえる」こと。