夏は細菌性食中毒が起こりやすい!?
今年の夏も暑くなりそうですね。
5月の時点で最高気温25℃以上の夏日続出!
30℃以上の真夏日の所も多くありました。
気温・湿度が高くなるこの季節、発生しやすくなるのが細菌を原因とする食中毒です。
食中毒の原因となる細菌の多くは、室温約 20℃で活発に増殖し始め、
人間の体温くらいで増殖スピードが最も速くなります。
細菌にとって、気温25~30℃はとても居心地のいい温度なのですね!
また、ジメッとした湿気は増殖に必要な水分となり、
益々増殖しやすい環境が整ってしまいます。
といった内容を
正にこの時期に、食品衛生学の授業で学んでいます。
作ったお菓子を食べてもらったときに、「おいしい!」と思ってもらえることと同じくらい大切なのが、その食品に対する安全性です。
食品衛生学では、食中毒や異物混入といった食品事故を起こさないために必要な知識を学んでいます。
学生たちはその知識を用い、製造方法や作業手順、食材の衛生的な取り扱いを考え、
安全な菓子を提供できる菓子製造者を目指しています。
この写真は、
【細菌たちは、「水分・温度・栄養」の3つの条件がコンプリートすると、活動が活発になり増殖する。】
ということを、授業で伝えている時のホワイトボードの様子です。
私の授業では、たまにこのようなイラストを描きながら授業を進めています。
(あくまでも、学習内容のイメージを膨らませるためのイラストですので、
突っ込みどころが多々あることは目をつぶっていただいて・・・)
話しは戻り、
細菌は目に見えないくらい小さな生き物です。
最悪の場合は死に至ることもある食中毒を起こします。
気温・湿度の高くなるこの季節は、
食材や製品の温度が上がらないように気を付けておくだけでなく、
私たち自身も、免疫力が低下しない体づくりを心がけたいですね!
夏バテ予防に何を食べようかな~
~プロフィール~
辻製菓専門学校 教務課
泉谷 麻衣子
担当授業「食品衛生学」「製菓衛生師教養演習」
大阪府出身
※暑くても、冷たいものばかり食べてちゃいけないな・・・ と
この文章を書きながら思いました。
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2024年4月、
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