製菓衛生師試験(国家試験) リベンジ合格の秘訣をインタビュー!
本校は、製菓衛生師として必要な知識や技能を習得し、
製菓衛生師の国家試験の受験資格も得ることができる、「製菓衛生師養成施設」の一つです。
そのため、2年制の製菓技術マネジメント学科の学生は、
1年生で受験資格に必要な必修科目を履修(勉強)し、
2年生の在学中に製菓衛生師(国家資格)の受験をします。
製菓衛生師の国家試験は、各都道府県で実施されており、受験の際は、居住地や勤務地に関わらず
試験を実施するすべての都道府県で受験することが可能です。
また、試験は全国一斉ではないため、受験日が重複しない複数の都道府県での受験も可能です。
大阪府にある本校は、関西広域連合(大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、和歌山県、徳島県)が
例年7月上旬に実施する国家試験に照準を合わせ、対策をおこなっています。
▽2023年度の対策講座の様子はコチラのブログをどうぞ!
https://www.tsuji.ac.jp/college/seika/blog/cat962/post_705.html
しかーーーーし!
大半の学生は無事に合格を手にするのですが、一部の学生は、合格点にわずか足らず
残念ながら不合格になってしまうケースもあります。(涙)
関西広域連合の国家試験に不合格になった学生の多くが、
11月に三重県が実施する製菓衛生師試験を受験します。
11月までの4ヶ月間、学校の提供する試験対策や学習サポートを活用し、勉強を進めていきます。
そして、三重県の試験から1ヶ月後の12月25日のクリスマス当日。
ドキドキの合格発表があり、本校からも多くの合格者が出ました!
今回は、関西広域連合の試験で残念ながら不合格になったものの、
その三重県の試験に見事、高得点でのリベンジ合格を果たした
学生にインタビューをしてみたいと思います♪
~ 辻製菓専門学校 製菓技術マネジメント学科 2年生 渡辺さん ~
❓質問:
三重県実施の製菓衛生師国家試験、合格おめでとうございます!(拍手)
学校の自己採点の結果や、合格通知を手にした感想は?
渡辺さん:
「よかった~!」「ホッとした!」というのが正直な感想です。
自己採点は、(60問中、36点が合格点で) 私は46点で、無事に合格点をとれていました!
試験を受けているときから、関西広域連合の時とはちがって、スラスラ~~と解けたんです!(笑)
試験が終わった後すぐ、実家のお母さんに「今回は大丈夫だと思う!」と報告しました。
(待ち焦がれた合格証書。 ※個人情報部分は隠しています)
去年、1年生の時の副担任だった浅田和宏先生から、
「もし、三重も不合格やったら、次の日程は九州の長崎やで!
大阪からは遠いし、前日から宿泊やし、新幹線の交通費もかかるし、もったいない!」
と聞いていたのが強く印象に残っていて、絶対、三重までには受かりたい!という気持ちでいました。
何とか合格できて「ホッとした~!」という安心感、
「遠い長崎の試験に行かなくて済んだ!」というのもあります。
❓質問
思い返せば、7月の関西広域連合の試験、残念ながら不合格でしたが、
自己採点は何点でしたか?その時はどんな様子でしたか?
渡辺さん
自己採点は、私は31点で、合格には5点も足りなかったんです。
試験を受けていた時も、分からない問題が多く、勉強したところもあんまり出なくて、
手ごたえも全然なかったので、結果をみて「やっぱりな~」と思いました。
今思えば、もっと勉強すればよかったとは思うんですが、
当時はそれなりに勉強したつもりだったので、不合格の結果には、すごく悔しくて、落ち込みました。
家で、床に寝転んで、「三重県の試験に行かないとあかん~!イヤや~!」とゴネていました。(笑)
(頭を抱えながら、ゴネていた時のことを話してくれていました・・・)
❓質問
不合格から、三重県の試験までの4か月間、どのように勉強を進めましたか?
学校からのサポートはどのようなものを活用しましたか?
渡辺さん
学校の対策(放課後の勉強会、質問会、模擬試験)は全て参加しました!
今回は絶対受かりたくて、任意参加のものも、全部行くつもりをして予定をたてました。
他にも、学校からは過去問題5年分の配布や、対策プリント、勉強会の事前課題などがありました。
勉強会の事前課題をやるだけでも大変で、特に製菓理論の〇✕問題はボリュームもあって、
かなり力がついたと思います。
あとは、自宅でも時間を見つけて、tラーニング(e-learningシステム)を活用して
過去問題を解いたり、苦手単元のおさらいに取り組みました。
(三重県対策のために学校から配布されて取り組んだプリント類の一部。
積み上げたら3cmくらい厚みがあったかな?)
❓質問
三重県対策の放課後の勉強会は、参加してみてどうでしたか?
渡辺さん
先生方が、「三重県は、ここが毎年でるよ!」「この項目は絶対覚えよう!」
「よく出るよ」「余裕があったらここも!」と、ポイントを絞って教えて下さり、
覚えることに優先順位をつけて教えてもらえたのが良かったです。
私は、衛生系の科目(衛生法規、公衆衛生学、食品衛生学)がすごく苦手だったのですが、
覚えにくいことも、先生がゴロ合わせの歌を歌って覚えやすいように工夫してくれたりして、
それが本当に試験に出て、ちゃんと解けたので、助かりました!
勉強会のおかげもあって、本番の国家試験の自己採点では、苦手だった衛生系の3科目は、
衛生法規は満点、公衆衛生学は7割、食品衛生学は1問ミスのみで、かなり点数が取れていました。
逆に、比較的大丈夫だと思っていた、食品学や栄養学が半分しか取れていなくて、焦りました。
(学校で実施した、自己採点の結果通知のプリント。苦手科目で点数が伸びたのが勝因ですね!)
❓質問
学校オリジナル問題の模擬試験は、どうでしたか?
渡辺さん
模擬試験では、迷った問題を後で解こうと思って、
そのまま忘れてマークシートの記入もれミスによる減点があり、
トータルで合格点はあったのですが、ヒヤリとする場面がありました。
本番では、同じミスをしないように、と、問題の解き方に気を付ける良い機会にもなりました。
あと、苦手な衛生法規が、ちょっと意地悪な問題を出されて・・・(笑)
3問中1問しか取れなくて、ヤバイ!と焦って、更に勉強に力が入りました。
(模擬試験2回目の結果のグラフ。
確かに、苦手な衛生法規(上)や食品衛生学(右下)がカクンと落ちていますね・・・)
❓質問
三重県の過去問題はどのくらい解きましたか?
渡辺さん
過去問題は、願書の提出の時に学校から過去5年分のプリントをもらったので、それをまずやってみて、
間違えた問題を復習して、その後は、tラーニングを使って、また過去問題を何度もやりなおして・・・と、
過去問題は、三重県だけで少なくとも過去5年分を4回くらいは解きました。
そうしたらだんだん、自分でもこれがよく出るな~とか、あっまた出た!
と、傾向が分かるようになってきました。
関西広域連合のときは、数年分を1~2回した程度だったので・・・(笑)
今回は、自分でも「しっかりやった!」という自信がありました。
三重県の試験当日も、会場に向かう近鉄特急の車内でも、
過去問題を解いて、間違えた問題の見直しをやっていた位、とにかくたくさん過去問題はやりました。
❓質問
製菓衛生師試験に対するモチベーション、気持ちはどうでしたか?
渡辺さん
関西広域連合の試験で落ちて、やっと、やる気の「スイッチ」が入った気がします・・・(笑)
遅いですよね・・・、でも不合格になって、ハッとしたというか・・・、
今度は絶対合格したい!長崎の試験には行きたくない!という、より強い気持ちになりました(笑)
不合格すぐの頃は落ち込んでいたのもあったけど、
勉強会に参加して、あいまいなところを覚え直したりして、危機感を感じて、自覚しはじめて・・・・
学校の模擬試験を受けて、勉強の成果が点数にではじめて・・・・
tラーニングの学習時間を見せてもらって、これだけやったんだと自信になって・・・
質問会に参加して、不安なポイントを解消して・・・・
といった感じで、学校の対策を重ねるたびに、意識や気持ちが上がっていく気がしました。
そして、だんだん自信もついて、絶対合格したい!という気持ちがより強くなってきました。
三重県には、自覚をもって、めっちゃ頑張らないと!と'本気モード'で勉強できた!というのがあります。
だから、今回合格できて、達成感でいっぱいです!
(身振り手振りで、当時の「必死さ」が伝わってきます)
❓質問
ご家族のサポートはどうでしたか?
渡辺さん
私は現在、実家を離れ、大阪に住んでいるおばあちゃんの家から学校に通っているのですが、
実家のお母さんが、関西広域連合の不合格の結果に対して、自分の性格を理解してくれて、
厳しく叱るのではなく、「残念やったね~次、また頑張ろう~!」と、
私の辛い気持ちに寄り添って、励ましてくれたのも嬉しかったです。
三重県の合格にも一緒に喜んでくれました!
現在一緒に暮らしているおばあちゃんは、「今日はどんな勉強するの~?」と聞いてくれたりして、
おばあちゃんに今夜の勉強内容を伝えながら、自分の頭の中を整理をしたりもしました。
また、夕食の準備のために、帰宅が遅くなる学校の対策講座のスケジュールを見せておいたら、
朝に「今日は勉強会あるね、頑張って!」 「明日締切の〇〇、もうやった?」など声をかけてくれたりして、
家族みんなでサポートしてもらった気がします。
(ご家族の話題になると、穏やかな表情で話をしてくれていました♪)
❓質問
来年に国家試験を受験する後輩に、何かアドバイスをお願いします!
渡辺さん
ぜっっったいに、早めに取り組んだ方がいいっ!!!
三重県にむけて、本当につらかった・・・落ち込みもすごかったので。
関西広域連合の試験は、1ヶ月くらい前から本気モードで追い込みをかけたけど、
それじゃあ全然間に合わなかった。
もっと早め、ゴールデンウィーク(4月下旬~5月上旬)くらい?2年生になってすぐ?
とにかく、早くからやればよかった・・・。
ヤバイ、と思ったのが遅かったです。
だから、早め、早めに、勉強を始めてください!
(インタビューはここまで)
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渡辺さん、インタビューへのご協力ありがとうございました!
プレッシャーをやる気に変え、見事、リベンジを果たして、
合格を手にできたサイコーのクリスマス(合格発表日)でしたね!
(念願の合格通知を手にした渡辺さん。 やったー\(^o^)/ おめでとう!)
リアルな体験談と感想が、これから製菓衛生師の国家試験を受けようと
考えておらえる方の参考になれば嬉しいです!
来年受験の在校生の皆さんも、まずは関西広域連合の試験で一発合格できるよう
「早め、早めに」頑張って勉強しましょうね (^▽^)/
~プロフィール~
辻製菓専門学校 教務課
小峰 幸恵
担当授業
辻製菓専門学校:「社会」
京都府出身
本校入職後に私も専門学校に通い、製菓衛生師免許を取得しました!
受験当時は、娘を懐妊して妊娠初期の頃で、体調管理や勉強時間の確保が大変でしたが、
片道90分の通勤時間を使って、学校のtラーニングや対策プリントを活用して毎日勉強しました。
インタビュー中も、「ウンウン、それ、わかるわぁ~」、と学生の気持ちに共感の嵐でした(笑)
自己採点58点(60点満点中)という結果での合格が、今でも誇りです!
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2024年4月、
2024年4月の製菓学科をご希望の方は、
辻調理師専門学校ページよりご確認ください。
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