新年最初の授業は「はなびら餅」と「いちご大福」!
明けましておめでとうございます。
成人の日も終わり、
今日は、製菓技術マネジメント学科1年生の授業を紹介します。
新年最初の授業は、「はなびら餅」と「いちご大福」です。
いちご大福は毎年学生に人気の和菓子なので、心なしかいつもより実習を楽しそうにこなしています。
(私も大好きな製品で、一緒にテンションが上がってしまいます!)
今日は、「はなびら餅」というお菓子について、お話したいと思います。
はなびら餅は、年末年始にかけて和菓子店に並ぶ、期間限定の和菓子です。
このはなびら餅には「牛蒡(ごぼう)」が使用されているのです。
お菓子に牛蒡!?なんてびっくりですよね?
なぜ牛蒡が使用されているのかというと...
元々は、宮中や神社などの正月行事に使われた「菱葩(ひしはなびら)」に由来しています。
菱葩は、平たく伸ばした白い丸餅に紅色の菱餅を重ね、
白味噌とごぼうの甘露煮をのせ、折りたたんで提供されます。
餅と味噌の組み合わせは雑煮に似ていることから、菱葩は「宮中雑煮」や「包み雑煮」とも呼ばれています。
はなびら餅はこの菱葩を小ぶりにし、餅に甘味を付け、味噌を味噌餡に変化させたものです。
今では、茶道の「初釜(はつがま)」に供される茶席菓子の代表となっています。
だから、牛蒡が使われているのですね!では、実習風景を見てみましょう!
まずは生地を混ぜ、蒸していきます。
次は中餡の作成です。
ピンク色に着色し、最後に白味噌を加えます。
先程蒸した生地が蒸し上がれば、分割して成形です。
一個ずつ丁寧に、手で広げて成形していきます。
その生地にピンク色の餡と、牛蒡の甘露煮を包みます。
包み上がったものは、はなびら餅専用の包材に詰めて持ち帰ります。
いちご大福も同時に作成していましたが、こんなに可愛く出来ました。
年も明けて実習も残りわずか、皆さん卒業まであと少し頑張りましょうね!!
~プロフィール~
辻製菓専門学校 和菓子担当
松本 有紀
静岡出身 癒し系和菓子職人(自称)
好きな和菓子は大福と最中。大福は粒餡だとテンションUP↑↑
「いちご大福を思いついた人は天才だと思います!」
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2024年4月、
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