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表面の斜めの格子模様の×が会話を表すといわれます。貴婦人たちがおしゃべりを
たのしみながら、優雅につまむお菓子だったのかな、と想像がふくらみます。
クレーム・ダマンドかクレーム・フランジパーヌが定番ですが、今回は栗の渋皮煮を入れて
ちょっとアレンジしてみました。
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■組み立て
クレーム・ダマンドを絞りすぎると焼いている時に溢れてくるので入れすぎないこと。フラン型に敷き込んだ生地と、上からかぶせる生地の接着をしっかりすること。
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■食べ頃
焼きあがったお菓子が常温になったぐらいが食べ頃。
冷めてしまってもおいしけど、私は少しだけ温めて食べるのがお勧めです。お試しあれ!
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■格子模様
フイユタージュを使って帯を作り、格子にしていますが、ナパージュなどを紙の絞り出し袋で絞ってもできます。真中から絞って渦巻き模様にしてもかわいい仕上がりになります。
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■グラス・ロワイヤル
香りづけはしないが、着色は容易にでき、アリュメット、コンベルサシヨンなどの装飾、コルネ(紙の絞り出し袋)による線描きなどに用いる。
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■名前の由来
名前は、ジャン=ジャック・ルソーの庇護者でもあり、自分も文筆家でもあった
エピネー夫人(ルイーズ・デピネーLouise d'Epinay 1726-1783)の
『Conversations d'Emilie』(1774年刊)に由来するというのが定説になっています。
現在、日本ではほとんど知られていないませんが当時のベストセラーだったそうです。
温泉町の「salons de conversation」(社交場)で出された小菓子のことを
conversationと呼ぶようになったのがはじまりであるという説もあります。
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