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「半歩プロ」をテーマに家庭でできる西洋料理を紹介するこのコラム。まずは個性豊かな担当シェフの声をどうぞ。「フレンチって難しくないよね」「語るで〜!」「対談がしたい!」「研修先のレストランではなー」。えー、お話し中すみません、それは「家庭でできる」料理なんですよね?みなさーん、聞いてますかー?だからテーマがあるんだってばっ!守って下さいよ〜っ!
最近、日本にもフランスのスーパーが出店したり、輸入食品を置いているちょっとオシャレなスーパーや食料品店が増えてきています。見て歩くだけでもいろいろ変わったものが目についてすごくおもしろいです。ついつい要らないものまで手が伸びてしまって後から後悔
する事もありますけど・・・。今回紹介するシュークルートという料理も、元になるキャベツの塩漬け(これもシュークルートと呼びます)が瓶や缶に入って売られています。製造会社や生産国によって若干味が違うようですが、そのあたりはあまり気にしないで、たとえばラベルの写真やデザインが気に入ったものでもかまいませんからどれかひとつ買ってみましょう。そのまま食べてみて塩味が濃ければサッと水洗いしてから使ってください。大体のものはそのまま食べても大丈夫だと思いますよ。
シュークルートというのは、本来は、キャベツをせん切りにして塩と交互に樽いっぱいまで漬け込み、ジュニパーベリー、キャラウェイなどのスパイスで風味をつけ、重石をして3〜4週間発酵させたもののことです。途中、上がってきた漬け汁を取り除いて新しい塩水を足しながら作ります。こんな手間のかかること家ではなかなか出来ないですよね?「いいえ、私はキャベツを漬け込むところから作りたい・・・」とおっしゃる方には、
「がんばってね!」
と、エールを送りたいのですが、一から手作りすると、家の冷蔵庫がえらいことになりますよ。実を言うと、僕もチャレンジしてみたのですが、結果はさんざん。腐ってしまったんです。冷蔵庫を開けるとプーンとしたんです。部屋中に漂いました。
「もう2度と…」
でも近ごろは、そんな苦労をせずとも、瓶詰や缶詰が売っていますから。しかも、安いんです!料理の仕方も簡単です。鍋の中に入れて煮込んだらいいんです。家にある材料を入れて作ってみましょう。玉ねぎ、にんじん、じゃがいも、あとソーセージやベーコンを入れるともっと美味しいです。液体は白ワインとチキンブイヨン。水でもいいです。蓋をしてグツグツ煮込みましょう。
たくさん作って、家に友達を呼んで、マスタードをつけて、冷たいビールや白ワインと一緒に食べてください。最初はすごくお腹が大きくなったような気がするかもしれませんが、キャベツですから少し時間がたてばすっきりとします。ヘルシーですよ。野菜がいっぱい食べれます。日本の鍋物みたいなものでしょう。
みんなで鍋を囲んで中をつついてもおもしろいです。盛り上がりますよ。試してください。きっと美味しく出来ると思います。写真や文章だけ読んでいておいしそうと思っているだけではだめです。ここでは手に入りやすい材料だけで作る方法を紹介していますから、実際に作って食べてください。寒い時期でも暑い時期でも、本当に「美・味・し・い!」んですから。
このコラムのレシピ
コラム担当
シュークルート
ジャン=ピエール
中田 淑一
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