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「作るのが好き、たべるのは大好き、そしておしゃべりも大好き」という三人娘が、楽しくおしゃべりしながら、お菓子作りの秘訣を伝授。さても女三人寄ればかしましい?いえいえ、「菓子まし娘」はどんどんお菓子が増えていくという意味もこめて「菓子・増し」なのです!基礎からはじめて、作り方をくわしく解説していますから、お菓子作りがはじめてという人でも安心してチャレンジしてください。 |
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ナッツたっぷりのクッキー |
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知恵美(以下C):
ガリガリ・・・・ガリガリ・・・・おいしい!!卵白のところが固くなっていて、ナッツも香ばしいしやめられない!いかがですか?
亨子(以下K):
あれ!今日は麻紀先生いないの?もちろん頂きまーす。
ほんと香ばしくておいしい!あっ来た!麻紀せんせっ〜い!!食べるぅ?
麻紀(以下M):
あれあれあれ?私がいない間にこっそり食べようとしてたんじゃないですかぁ!?でもその音でバレバレですよ〜(^^)
これ、日本ではなかなか見かけないお菓子ですね?やっぱりおフランス生まれのお菓子ですか?なんかそんな香りがぷんぷんしてますけど(^^)
C :
どうだろう!?南フランスからイタリアの方はこういう乾いたお菓子たくさんあるよね。アーモンド、へーゼルナッツがたくさん取れるからね。今回はへーゼルナッツを細かく砕かずに適当に刻んでゴロゴロ入れちゃいます!フランス校の庭にもへーゼルナッツの木があって、実がなっていましたよね?
K :
そう言えばそうだったね〜。私にはかなり昔の話だけど・・・・へーゼルナッツ丸のまま!?ケーキの仕上げには、そのまま使われる事があるけど。本当だ、やめられない。アーモンドもそうだけど、へーゼルナッツも脂肪分が多いから食べ過ぎに注意しないとね。メレンゲがかなりしっかり焼かれてるけど、何度でどれ位時間かかった?
C :
へーゼルナッツはやっぱり大きい方が歯に当たって食べ応えがあると思います。 適当に刻んでいるからマルのまま入っていたかもしれませんね。焼いた時間は今回は150℃で30分が目安です。でも、オーブンによってはメレンゲがもっと早くに焦げてくるかもしれないので注意です。乾燥メレンゲってちょっと色ついているほうがおいしいよね??
M :
うんうん!モンブランとかで使うメレンゲも色づくまで焼いた方が絶対おいしいですよね!!結構たくさんの砂糖が入っているから白〜く焼いちゃうとただ甘いだけ・・・・(>_<)になっちゃうんだけど、キャラメル色まで焼いてあげると不思議と食べた後に清涼感・・・・いやホントですよね?亨子先生!
K:
清涼感?んー私にはちょっと違うかな・・・・ガリガリ食べ尽くした達成感かな!?焼成150℃で30分。小さいのでもう少し早いかと思ったけど、ここまで焼くにはそれ位かかるのか。香ばしさがいいねぇ〜ナッツ好きにはたまらない。
麻紀先生がいうようにフランスにはメレンゲのお菓子もあるね。お菓子やアイスクリームケーキの土台に使われたり、サクサクして手のひらサイズ位に大きいのもあるし、日本では考えられないけどやっぱりそれだけで食べるのかな。
C :
そうですね、日本ではあまり見かけないお菓子かも。湿気にとても弱いのでメレンゲを焼いたお菓子が出回らないのかも知れないですね。でも、小さく絞ったココナッツ味のメレンゲとかお菓子屋さんにも置いてありますよ。
M :
手のひらどころか500mlのペットボトルくらいの大きさのメレンゲがお菓子屋さんの一角に山積みに!そんな光景を見た時にはホント、文化の違いを感じましたねぇ・・・・しかもきれいに絞っているんではなくて、コルヌ(カード)などですくって ポンと落としただけの形で!!
C :
今回のお菓子は、もともとは19世紀初め頃からアーモンドを丸ごと使って作られていた南フランス伝統の素朴なお菓子でした。おフランス生まれでしたね。ボルドー、サントル、ローヌ=アルプなどフランス各地の名物になっていて、配合もいろいろとあるようです。イタリアにもきっと、似たようなお菓子がありそう・・・・
M :
イタリアに旅行に行った時に見つけましたよ!ナッツがごろごろ入ったビスコッティ。これはメレンゲではなく、ん〜何て言ったらいいんやろ?日本で言う「かんぱん」みたいな固さ。っていまどきの子は「かんぱん」なんて知らんか?
K :
ハハハッ〜!知らんでしょう?たぶん。乾燥した小さいパンだよね。一見クッキーのようにも見える。そうイタリアのビスコッティにも似てるね(これは主に小麦粉とベーキングパウダー卵などが使われている)。でも、もっと近いものイヤ同じものがミラノの北、ロンバルディア州のガヴィラーテに“ブルッティ・エ・ブオーニ”っていうのがあるの。イタリア語で“不細工でおいしい”っていう意味があるんだって〜!!まさにその通りだよね。
C :
不細工って・・・・でも、おいしいが付いてるから、よかった。こういう素朴なお菓子って何だか安心して食べれるね!簡単に作れるし、焼いた後も日持ちもするので作りおきもOK。湿気てしまうとおいしさ半減なので乾燥剤入れて保存してくださいね。今度はアーモンド入れて焼いてみよう。
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