大林(以下O): タルトレットって家で作ったことないよねぇ。 |
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松谷(以下M): うん、ないない。 |
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O: ビスケットのケースだけ売ってるから、それを買ってきてクリームとか詰めたりした記憶はあるけど。 |
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M: でも、そのケースがけっこう高いから、私は買ってきて作ろうとしたこともないなぁ。 |
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O: タルトレットじゃなくて、タルトはよく作ったよ。インチキタルトだけど。ビスケット砕いて、バターを混ぜて。作ったことない? |
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M: あるある。 |
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O: バターの配合の多いサクッとしたビスケットをビニール袋の中で砕いてそれに柔らかくしたバターを練り混んだら、柔らかい生地みたいなもんが出来るから、それを型に入れて冷蔵庫で固めて、できあがり。それにイチゴとかクリームを詰めてた。 |
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小林(以下K): タルトとタルトレットの違いってみんな知ってるのかなぁ? 大きさの違いだけなんだけど、大きくて切り分けて食べるものがタルト、1人前の小さな型で作ったのがタルトレットです。 大きいタルトの方がやりやすいかもしれないけど、タルトレットの型に生地をしっかりきっちり入れるという難しい技術をあえて紹介したかったんです。
ポイントはシュクレの扱い方。パート・シュクレでくわしく説明しているので、もう一度復習してみてください。 |
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O: パート・シュクレは、生地をぶ厚くのばして、型で抜くっていう作業だけだったけど、今回は生地の厚みが薄いものを型に敷き込まないといけないから、ちょっと難しくなってるね。 |
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K: うん、生地に触る回数が増えるから、そこでどう気をつけていくか、よね。生地に触りすぎて温度が上がって、べたべたになってしまうとよくないし。 |
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M: そういえば、私は家でタルトを作るのに、パート・シュクレをしたことがあるけど、重石にするものがなくて困ったなぁ。本に載ってた市販の重石はすっごく高くって。 |
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K: そうそう、一個ころころって転がっちゃったら、必死で探してしまうぐらい・・・。 |
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M: 学校では安い小豆とか虫食いの小豆とかを重石として使ってるけど、うちにはそんな虫食いの小豆はないし、どうしようかなって思ってたら、お米でもいいって書いてあって・・・。でも結局そのお米も捨ててしまうことになるからもったいない。それにお米は軽すぎてあんまり良くないみたい。 |
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O: やっぱり安い小豆を使うのがいちばんかな。大豆でもいいけど安いのを一袋ぐらい買ってきて、それをビニールに入れてずっと重石専用にとっておけばいいかも。 |
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K: 今回は重石に、小豆と食べ終わったさくらんぼの種と、それもなかったらアルミホイルを二重にしてきっちり敷き込む方法を紹介してます。この重石をするということを省略するとうまく焼けないから、省略しないでくださいね。 |
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O: このパート・シュクレをマスターすればかなり高度なテクニックの持ち主。 私が素人さんだったらやらないかも。 |
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K: 最初の生地を作るところはちょっとたいへんだけど、そのあとはカスタードクリームとかそんなに難しいものじゃないから、ぜひ挑戦して欲しいなぁ。 |
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O: いざとなったら、ケースは市販のものを買って来て、中のクリームだけ作るって手もあるけど。 |
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M: うんうん。でも、ケースは、作り置きもできるよ。 |
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K: タッパーにシリカゲルか何かを一緒に入れて置いておくといいよね。 |
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M: 冷凍してもいいし。でも、早く食べるにこしたことはないけどね。 |
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K: 中に詰めるものとか上にのせるものを工夫すれば楽しいね。 |
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O: うん、パイナップルとか、洋梨とか缶詰のフルーツでもなんでもいける。 |
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K: いろんなバリエーションを作ったら見た目もきれいしかわいいから、ぜひパーティやちょっとしたおもてなしのときに作ってみてくださいね。 |
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