訪れたのは9月19日(日)の夕刻、名前は「ユニオン・スクウェアー・カフェ(Union Square Café)」と言い、住所は「21 East 16th St.(bet. 5th Ave.& Union Square),N.Y.」です。小さなリスたちが戯れる公園のすぐ近くに位置し、現在も健在で営業しています。店の入口から中ほどにかけてはバーになっていて、カジュアルスタイルで来ている若い年齢層の客が多く、その奥にあるダイニングルームの方はほとんどの客がフォーマルスタイルで席を占めていました。料理やワインのサーヴィスを担当しているのは全員女性で、男性は後片づけや次のテーブルセッティングを担当しているのが目立ちました。フランスのレストランでは考えられない事ですが、ニューヨークでは夜のサーヴィスだけでも2〜3回転するのが当たり前のようです。
ソフトシェルクラブのフライ ショロンソース添え
それではこの時私が頂いた料理を紹介しましょう。まず始めに、ソフトシェルクラブ。これは脱皮したばかりの蟹で、まだ殻全体が柔らかく、24時間以内であれば殻ごと美味しく頂ける蟹のことです。これに小麦粉をまぶしてから揚げにし、ソース・ショロンを添えた逸品です。英語での料理名は、「Deep Fried Softshell Crabs with Choron Sauce 」です。初めて口にした食材で、外側はかりっとしていて、中はソフトに仕上がっていました。
レモンとこしょう風味の皮が パリッとしたローストダック
次にグリーンサラダを少し頂いて口の中をさっぱりとさせ、鴨肉に続きます。鴨は1/2羽が一人前で、皮と身の間にこしょうとレモンの皮の刻んだものが詰めてありました。火は完全に通っているのですが、身は柔らかく、皮はパリッと仕上がっていて、桃といちじくのチャツネは、マスタードシードの風味とよくマッチしていました。付け合わせには、野生のピカンナッツと黒目豆*を混ぜたご飯が添えてありました。料理名は、「Crisp Roasted Lemon-pepper Duck with Peach-Fig Chutney, Wild Pecan Rice and Black-eyed Peas 」です。鴨肉と甘酸っぱいチャツネとの相性が素晴らしく良く、付け合わせにご飯というのが嬉しかったですね。