【辻調塾】12月2日/東京<新>塾:「"オーパオーパ"の料理人がたどる作家 開高健との足跡」
今年最後の東京辻調<新>塾のテーマは、「"オーパオーパ"の料理人がたどる作家 開高健との足跡〜ロケ裏話と思い出〜」でした。
スピーカーは、谷口博之(辻調理師専門学校 日本料理教授)先生と、テレビ演出家の見田圭司さんのおふたり。
おふたりは、去る9月22日に放送されたNHK-BSPの特別番組「シリーズ 釣って、食べて、生きた!作家 開高健の世界」「第1夜 巨大オヒョウを食らう ~アラスカ・ベーリング海~」《放映:9月22日
NHK BSP(BSプレミアム)》で、ロケにともに行った仲。
すでに、大阪のあべの塾で、お話していただいています。
今回は、見田さんに、テレビの収録の裏話を。そして、谷口先生に開高健さんの「料理番」としての思い出話をたっぷり聞かせていただいた一夜となりました。
今年は作家 開高健さんの生誕80周年にあたります。
辻調グループ校の創設者・辻静雄とも親交の深かった開高健さんは山口瞳、柳原良平などを生み出した「壽屋(現在のサントリー)」の宣伝部に勤めた後、「裸の王様」で芥川賞を受賞した後、作家とし
小説の分野やベトナム戦争の従軍記などのドキュメンタリーで、数々の名作を残されました。
開高健さんの卓越したところは文学作品を世に問う作家であるだけでなく、その興味は幅広く、釣り、そしてとりわけ「食」に関しては情熱的にともいえるほどの熱心さえを持たれていたのです。
そして、
開高健(好奇心の塊) + 釣り + 食 = オーパー、オーパー!!
と結実したのです。
アラスカのベーリング海で巨大なオヒョウを釣りたい! そして、そのオヒョウの姿造りを食べたい!
誰が料理するのか? そこで白羽の矢が立ったのが辻調理師専門学校日本料理の谷口博之先生でした。
これが、いまから30年前。
特別番組「シリーズ 釣って、食べて、生きた! 作家 開高健の世界」「第1夜 巨大オヒョウを食らう~アラスカ・ベーリング海~」で30年ぶりにその思い出の地アラスカを訪れた谷口先生。そして、こ
の番組の担当ディレクターの見田圭司さんとの楽しい掛け合いを通して、作家・開高健さんに、参加者のみなさんといっしょに思いをはせた夜となりました。
勉強会のあとの交流会でもみなさん、多いに盛り上がりました。