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料理のチカラプロジェクト

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タイ・デュシタニカレッジに「オンライン授業」を実施

教育連携
海外

2020.07.14

2012年より辻調グループはタイ・バンコクにあるデュシタニカレッジと教育連携協定を締結しており、毎年1月から約4ヶ月間、同カレッジに教員を派遣して日本料理の授業を実施しています。しかし今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、現地のキャンパスも閉鎖される事態となったため、カリキュラム半ばで教員も緊急帰国しました。現地では、感染拡大が落ち着いた6月から徐々に授業を再開しており、7月には日本とタイ・バンコクをつないで、日本料理の最終授業がオンラインで行われました。



学生たちは久々に本校の教員とモニターを通して顔を合わせ、うれしそうに挨拶をしていました。学生たちは、事前に本校から送った料理指導の動画教材で予習をし、チームでミーティングをしてから実習に臨んでいました。本校では常に教員2名体制で実習の様子を確認しながら適宜アドバイスを行い、現地の教員がそれを学生に伝え指導していました。

真剣なまなざしでモニターに見入る辻調の先生たち▼


現地の実習室では大きなモニターに日本側の映像が映し出されていました。



現地教員とは非常にうまく連携がとれており、終始スムーズに授業が進みました。





<2日間の実習のメニュー>
*海老てんぷらうどん
*太巻き寿司・椀物、海老しんじょ
*鯛を使って造り
*点心弁当
*実技試験(かきたま汁)

実習の様子はぜひ動画でご覧ください。

◆海老てんぷらうどん


◆太巻き寿司


◆点心弁当


最後に行われた実技試験の「かきたま汁」の調理では、日本料理の基本となる出汁の取り方、とろみのつけ方、卵の特性理解などチェックポイントが多く、シンプルながらも難しい料理です。学生たちの仕上がりはマチマチでしたが、緊張感をもって一生懸命に取り組んでくれました。



終了後に質問もありましたが、「なぜ卵が沈んでしまったのか」「なぜ出汁が濁ってしまったのか」「なぜ卵が細かくふんわり仕上げられなかったのか」などをしっかり理解し、振り返りながら学びを深めてもらえればと思っています。

コロナ禍においても、授業の質を落とさず実施するにはどうすればよいか、同カレッジと協議しながら試行錯誤の中で進めてきましたが、今年度も無事に約50名の学生を最終授業まで導くことができ、我々にとっても素晴らしい経験となりました。



オンライン授業の指導と実技試験の審査にどっぷり携わってくださった松島愛先生、村島弘樹先生、野中覚先生、新谷祐貴先生、そして事務局の先生方、デュシタニカレッジの皆さん、本当にお疲れさまでした!
1日も早くコロナが終息することを願い、デュシタニカレッジでまた授業ができることを楽しみにしています。