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料理のチカラプロジェクト

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「第4回立命館大学嗜好品研究会」辻静雄料理教育研究所 八木尚子先生登壇

研究開発関連

2019.07.16

辻静雄料理教育研究所 副所長の八木尚子先生が、2019年7月13日(土)、立命館大学大阪いばらきキャンパス(OIC)にて開催された第4回立命館大学嗜好品研究会において「フランス料理における甘味-塩味と甘味はいつ分離したか?-」という演題で発表を行いました。



今回の研究会は『「甘味」から嗜好品とは何かを考える-フランスとイタリアの事例-』と題し、立命館大学非常勤講師の中島梓氏による「イタリア・ピエモンテ州の『チョコレート』-ジャンドゥイオットとヌテッラ-」についての講演に続いて、八木先生が登壇。





「フランス料理は砂糖を使わないからデザートが発達した」「デザートは別腹」という通説への疑問を切り口に、フランス料理の古典的文献の検証に基づいて中世から近代にいたる高級フランス料理の嗜好の変化を概観しながら、古典料理における砂糖の位置づけや、甘い料理がどのようにデザートとして分化していったかについて専門性の高い論説が展開されました。その後フリーディスカッションでは活発な質疑応答があり、また嗜好品とは何かということについて様々な視点から意見交換がなされました。

                               (辻静雄料理教育研究所 小阪ひろみ)