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小さなお椀の中に・・・ 【辻日本料理マスターカレッジ】

辻日本料理マスターカレッジ

2014.04.28

今日は日本料理にかかせない植物を紹介します!

 

 

この写真の植物がなんだかわかりますか?

 

2014.4.24kinome12.jpg

答えは「山椒(さんしょう)」です。

 

家庭では、七味唐辛子のように粉になっているものが一般的で、鰻の蒲焼や親子丼、そばなどに振って使いますが

 

日本料理では、この植物の「若芽」「花」「実」をそのままでも用います。

 

特に「木の芽」と呼ばれる新芽は、春の象徴としてお椀や煮物などの香りとして重宝されます。

 

もう少しして、初夏になると柚子の花が咲き、青い小さな実をつけます。

 

お椀の中に柚子が使われるようになると、春の終わりと夏の始まりを感じます。

 

そして秋になるにつれ大きくなり、黄色く熟して冬の到来を味わいます。

 

日本料理ではそんなふうにして、小さなお椀の中にひっそりと季節をめぐらせているのです。

 

ところで「エコール 辻 東京」の中庭にも山椒の木があるのをご存じですか?

 

この写真も中庭で撮影したものですので、皆さんも「春」を探してみてください!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はる