Mardis Gras マルディグラ
Bonjour, フランス校教務部です。
現在フランスでは18時になると「couvre-feuクーヴル・フ」という規則により、家に帰って外出をしてはいけないことになっています。
意味としてはcouvre→蓋をする feu→火「火に蓋をする→火を消す→消灯」となりますが、日本語の「消灯」は寝る時間を表すのに対してこちらは「門限」というような意味でしょうか。
電気が主流ではなかった昔は街灯には火がともされており、必要がなくなるとそれを蓋のようなもので消す作業がありましたが、そこから発祥した言葉で今でも使われています。
リヨンを故郷とする作家サン=テグジュペリによる作品「星の王子さま」の中にも街灯の火をつけたり消したりする街灯夫が出てきます。
2月になり寒い日は続きますが、日は長くなってきました。フランス人の皆さんは日が長くなると外に出たがりますが、今はちょっと我慢!
一日も早く日の出ている時間を満喫できる日が戻ってきますように。
外に出かけられないのであればおうちでおいしいものを食べましょう。
今年は2月16日(火)がフランスで「Mardis Grasマルディグラ」と呼ばれるお祭りの日に当たります。
直訳すると「油分の多い火曜日」ということで何のことやら、ですが、この日はキリスト教の行事「四旬節(イエスが荒野で祈りの時期を過ごしたことにちなんで40日間断食を行う)」直前の火曜日で、断食の前に油ものを食べてもよい最後の日となります。
通常お祭りとしては仮装大会のようなものが行われるのが主ですが、今年は実行が難しいですね。子供たちもこの時期周辺に仮装をして学校に行ったりもします。
このマルディグラでは断食の前にリッチで甘い、そして卵を使い切る目的も含めあげ菓子やクレープなどを食べます。
レイリュー村のパン屋さんに売っているbugneビューニュ。揚げ菓子です
この時期にはお菓子屋さんに揚げ菓子のbugneビューニュが置いてあります。
薄い生地を揚げたバリパリしたタイプと厚めの生地を揚げたドーナツのようなタイプ、2種類があり、おうちでのおやつに重宝されます。
お店屋さんに行かずにご自宅で作って食べられるマルディグラのおやつ、それはクレープです!
こちらは揚げる必要もないし簡単にできますね!
油も摂取できます(笑)。
おうちで簡単に作れるクレープ
頑張ればおうちでもビューニュが作れますよ!
しばらくお外に出かけてカフェでおやつ、というわけにはいきませんが、おうちでもおいしいおやつが食べられます。
暖かいおうちでマルディグラのおやつを楽しんでいるフランス人の皆さんです。