FRANCE

辻調グループ フランス校

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フランス校日記再開です

フランス校日記

2020.05.28

Bonjour, フランス校教務部です。

世界的な非常事態で、残念ながら2020年春コースは中止となってしまいましたが、

日々さまざまな今後の対策を検討しながら、新しい学生たちが渡航できる日を指折り数えて待っています。

しばらく更新が途切れていましたが、これから少しずつ、フランス校周辺の今の様子をお届けしていこうと思います。

まずは、秋と並んで最も美しい季節のひとつと言われる、フランスの春!

シャトーの広大な庭には自然があふれ、いたるところに小さな色とりどりの花が咲いています。

この非常事態をみじんも感じさせないほど、例年どおり、本当に気持ちのいい日々が続いています。

レクレール校では、白い花の桜の木が、4月上旬に満開を迎えました。


そして、その後1ヶ月が過ぎ、気がつくと、いつの間にか大量のサクランボが!もちろん、全部食べられます。

枝から直接もぎとって口に含むと、甘酸っぱい風味が広がって・・・このフレッシュさがたまりません!


シャトーの花壇に目を移すと、すでにツツジの時期は終わり、いまはバラが咲き誇っています。

バラは種類が違うと、花の大きさも、茎の形状も、いろいろと違って、おもしろい植物です。

どれもシャトーの石壁にマッチして、とってもエレガントですよね。



それから、レクレール校の「キュヴァージュ」と呼ばれる学生寮の前にあるこの立派な木。

この木は「ティユルtilleul」です。日本語ではシナノキとか、セイヨウボダイジュ、リンデンなどと呼ばれています。

近くに行くと、枝からぶら下がるように咲き乱れているクリーム色の花から、ほのかな甘い香りが漂ってきます。


この花と葉を乾燥させたものを煎じると、おいしい「ティザンヌtisane(ハーブティー)」となります。

ミント、ヴェルヴェンヌ(クマツヅラ)、カモミーユ(カミツレ)などと並んで、フランスでは人気のハーブティーです。

ティユルはハーブティーとしては、「リンデン」の名前のほうが浸透しているかもしれないですね。


それでは最後に、みなさん、コレはなんだと思いますか?

1年でこの時期に数日だけ見られる、非常に貴重な光景です。緑の毛虫じゃないですよ(笑)


実はこの奇妙な緑の房、ブドウの花なんです!ブドウの花には、花びらがないって知っていましたか?

5方向に広がり、破裂したように飛び出している白い毛のようなものが、ブドウの花のおしべです。

おしべの花粉が中央のめしべに受粉すると、その一つひとつが、やがてブドウの果実の粒になります。


ワインづくりはフランスの食文化と、切っても切れない重要な要素のひとつです。

こんな光景を間近で観察できるのも、フランスならではですね。

控えめで目立たないですが、レクレール校周辺は今、ブドウの花もひそかに満開です。